分散工程の失敗事例|なぜダマや品質ばらつきが解消できないのか?よくある原因と対策
分散工程において「何度条件を変えてもダマがなくならない」「粒度分布のばらつきが改善しない」といった課題は多くの現場で発生します。ある現場では、分散不良の原因を装置性能と考え、回転数の増加や処理時間の延長といった対応を行っていました。しかし、ダマの残存や品質ばらつきは解消されず、むしろ過剰なせん断により粒子破砕が進むなど、新たな問題が発生していました。
このような失敗の背景には、「分散=せん断を強くすればよい」という誤解があります。実際は、粉体投入時の濡れ不良や流動の偏りにより初期段階でダマが形成されている場合、後工程で強いせん断を加えても完全な解消は困難です。また、バッチ処理では流動ムラや滞留時間のばらつきにより、粒子ごとに異なる分散履歴が生じ、品質の再現性が確保できなくなります。
この課題に対しては、装置条件の変更だけでなく、粉体投入から分散までを含めた工程全体の見直しが重要です。粉体投入と同時にせん断を付与する構成や、流動と分散条件を一定に保つインライン連続処理を採用することで、初期ダマを抑制し、安定した分散品質を実現できます。分散不良の改善には、装置単体ではなくプロセス全体の最適化が不可欠です。

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