固定床触媒反応器のシミュレーションモデルです。反応パラメータの推算・触媒寿命推定・冷却設計及び運転最適化検討に活用できます
固定床触媒反応器は様々な化学品原料の製造に用いられ、その用途は広いです。AML:FBCRはラボ実験における触媒ペレットの反応式パラメータ自動推定ツールが基本となり、スケールアップしてパイロットあるいは実機の検討へ用いることが特徴です。 シミュレーションプラットフォーム gPROMS ProcessBuilder上でモデルライブラリとして使用します。さらに反応器を含む様々なユニットを一つのフローシート上にプロセスとして表現できるので、プラント全体の最適化も可能です。 複数の数式・化学反応式で表現される精密なキネティックモデルに実験データを基に調整したパラメータを使用することで、実機の振る舞いを高いモデル精度で正確に予測する事が基本の考え方ですが、実機モデルにおいてもパラメータ推定が可能ですので、触媒劣化の推定など用途が拡がっています。
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基本情報
固定床多管式反応器モデルライブラリは、物質移動を考慮した詳細な触媒粒子モデル、反応活性機構モデル、2次元分布を考慮した触媒層モデル等で構成され、実験室レベル反応解析モデル、パイロットプラントモデル、商業規模プラントモデル等に活用できます。主な特徴といたしまして、 1.詳細な触媒粒子内拡散を考慮した触媒モデル 2.ガス流れ方向と管径方向の2次元分布を考慮した触媒固定床モデル 3.厳密熱移動考慮の反応管モデル 4.シェル側流動のCFD解析とプロセス側厳密反応管モデルの連成計算(オプション) があります。更に、豊富なオプションにより、 1.他のシミュレータ(Aspen Plus, PRO-II)から物性取り込み、 2.gPROMSモデルをそれらのフローシートへ埋め込み可能。 3.CFDとの連成計算(並列化対応) 4.SimuLink, MATLAB へモデルを渡して、制御系設計 に適用できます。 また経験豊富な弊社技術者のカスタマイズサービス、技術移転トレーニング等で、短期間にモデル作成、反応データ解析、プロセス設計、最適化などを実施出来ます。
価格情報
年間700万円程-ProcessBuilderと同時購入の時 初年度短期使用も可能、各種割引あり
納期
~ 1週間
※ライセンス契約後の納期です。その他、お気軽にお問い合わせ下さい
用途/実績例
主な、適用実績 メタノール合成 GTL(Fischer-Tropsch) スチレンモノマー アクリル酸 硫化ジメチル ハイドロクラッカー ハロゲン化ベンゼン 無水マレイン酸 無水フタル酸 無水テレフタル酸 酸化プロピレン 代替フロン
カタログ(3)
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企業情報
英国インペリアルカレッジのgPROMS開発チームにより1997年に設立されたPSE社は、2019年よりシーメンスグループとなり、2023年より日本ではシーメンス株式会社として製品およびサービスをご提供しております。 gPROMSは従来のシミュレータと異なる数式ベースの強力な計算エンジンを持ち、定常シミュレーションとダイナミックシミュレーションの両方をシームレスに扱えることが大きな特徴です。これによりバッチ処理の実験データで調整されたモデルをスケールアップして連続処理のプラント設計や運転最適化に有効に活用できます。 gPROMSの優れたカスタムモデリング、Parameter Estimation、Optimizationといった機能により迅速に最適な製造プロセスの構築やトラブル解決、最適化が可能になります。