電気絶縁に加え、断熱、耐薬品(さび対策)、耐腐食、耐電蝕、耐磁化対策など金属製のボルト&ナットでは対策が困難な場面で活躍します。
ご要望に応じて設計・製作する、カスタムメイドのボルト&ナットです。標準径が20mmφまでの「積層棒」を加工したタイプと、M10からM100まで標準対応可能な「積層管」を加工したタイプがございます。特殊なサイズにも対応できる場合がございますので、お気軽にご相談下さい。
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基本情報
熱硬化性樹脂積層管や積層棒を切削加工して作る、繊維強化プラスチック製のボルト&ナットです。ボルト&ナットに加工する材料には、エポキシ樹脂をガラス布で強化したタイプ、フェノール樹脂を紙や布で強化したタイプ、そして利昌工業が独自に開発した絶縁強化木「ウッドライト」がございます。さらに高度な絶縁、あるいは強度が必要な場合は、1.0mmあたり2万ボルト以上の絶縁性能(JIS K 6911 貫層破壊電圧)を持った高級絶縁材料「コロナレス」もございます。
価格帯
納期
用途/実績例
電気絶縁が必要な箇所、地中での使用など腐蝕対策が必要な箇所、さび対策など耐薬品性が必要な箇所、断熱性が必要な箇所、磁化対策が必要な箇所など、金属製のボルト&ナットでは対応できない用途。一例として変圧器の鉄芯や巻線の固定があります。
詳細情報
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ガラスエポキシのボルト&ナット ガラスエポキシの積層棒を加工するタイプです。ボルトの標準径:12mmφ/16mmφ/20mmφ ボルトの標準長さ:1150mmまで。
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ウッドライトのボルト&ナット ウッドライトの棒を加工したボルト&ナットです。ボルトの標準径:12mmφ/16mmφ/20mmφ 標準長さ:1150mmまで。
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積層管を加工するタイプのボルト&ナット ガラスエポキシの積層管を加工したタイプ(左)と紙フェノールの積層管を加工したタイプ
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大口径のボルト&ナット 積層管を加工するタイプのボルト&ナットは、大口径に対応できます。写真の左はM100、右はM75のボルト&ナットです。標準対応は、M10からM100までですが、これより大きい製品のご相談も承ります。お気軽にご相談下さい。
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耐荷重試験のようす 写真はM100のボルト&ナットに、鉛直方向の荷重をかけているようすです。試験機は島津万能試験機REH-100型です。1000キロニュートンの荷重をかけても、ボルト&ナットともに、ネジ山は破断せず、しかもストレスなくボルトからナットを外すことができました。
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熱硬化性樹脂積層棒のイメージ ボルトに加工する前の積層棒です。これにネジを切ってボルトにします。積層棒は金型成型で作りますので、最大径や最大長さに制限があります。標準径は12mmφ/16mmφ/20mmφ。標準長さは1150mmまでです。
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熱硬化性樹脂積層管のイメージ 写真は積層管のイメージです。基材を鉄芯に巻き上げて作りますので、鉄芯の長さと巻き上げの回数を変えることにより、長尺で大口径の製品を作ることができます。ご注文の内容に応じて、最適な外形・内径・肉厚そして長さの積層管を製作し、これにネジをきることでボルトに加工します。
ラインアップ(5)
型番 | 概要 |
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EB-3035 / EB-3036 | ガラスエポキシのボルト/ナット。積層棒を加工します。 |
PB-2125 / PB-2126 | 布フェノールのボルト/ナット。積層棒を加工します。 |
WL-4235 / WL-4236 | ウッドライトのボルト/ナット。積層棒を加工します。「ウッドライトは」利昌工業が独自に開発した「絶縁強化木」です。かつら剥きにした木材(単板)にフェノール樹脂を含浸し、所定の枚数重ねたものを、高温&高圧プレスして作るユニークな絶縁材料です。詳しくは次のアドレスをご覧ください。(http://www.risho.co.jp/product/products2/woodlyte/index.html) |
ER-6035 / ER-6036 | コロナレスのボルト/ナット。コロナレスの棒を加工します。「コロナレス」は金型にガラス布をセットし、真空引きをしながらエポキシ樹脂を注入・加熱硬化させて作ります。これにより、内部に気泡(ボイド)が生じませんので絶縁信頼性に優れます。 |
積層管を加工するタイプ | 「積層棒」は金型成型で作りますので、最大径や最大長さに制限があります。これに対し「積層管」は基材を鉄芯に巻き上げて作りますので、巻き取りの回数に応じて大口径のボルト&ナットを製造することができます。標準対応できるサイズはM10~M100ですが、これより大口径のボルトも製造できる場合がございますので、お気軽にご相談下さい。 |
企業情報
当社の基本となる技術は、積層技術(Laminating Technology)と、注型技(Casting Technology)であります。この二つの技術を深く掘り下げ、多角化を進めております。汎用商品にあってはラーストワン企業になるべく、徹底した合理化を追求するなど自助努力を続けております。