定量の酸素添加により製品の長寿命化と信頼性の向上に貢献します!
サエスの酸素ディスペンサは、定量の酸素をランプジャケット内に意図的に添加することを目的としています。定量の酸素添加により、放電管の黒色化の原因となる、ジャケット内に残留した有機物から発生する炭素の沈殿堆積を防止します。 ランプ内に残留した有機物は、放電管のエネルギーにより分解され、炭素が発生する原因となります。これらの炭素はランプの内部表面に蓄積し薄膜を形成します。 サエスの酸素ディスペンサは定量の酸素を添加することにより、炭素がバーナーの表面に付着する前に一酸化炭素や二酸化炭素に変え、付着を防止します。 また、サエスのSt101やSt777Pなどのゲッターとの併用により、発生した炭酸ガスと余剰酸素を非可逆的に吸着し、ランプ内部から除去することができます。この様な意図的な酸素の添加とゲッターのセットによって、長期のランプ品質の継続的確保と高い信頼性を実現します。 【特徴】 ○ ランプジャケット内部に付着した残留有機物によるランプの黒色化の防止 ○ チップオフ後、ランプ初期始動後の迅速な酸素放出 ○ 定量高精度で安定した酸素の投入
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基本情報
用途によりましては、装置の性能を保ち向上させるため、金属蒸気や蒸気の注入が不可欠です。 サエスグループは製造工程や装置の制約を考慮し、様々なお客様の用途に合わせた一連のディスペンサを開発、商品化しました。(サエスのディスペンサは製造工程内では蒸気を放出せず、安定した状態を保つことができます。)
価格帯
納期
用途/実績例
【用途】 ● メタルハライドランプ(セラミックメタルハロイドランプを含む) ● その他、残留有機物を起因とした炭素蓄積により黒色化してしまう放電ランプ
企業情報
ゲッター技術の世界的パイオニア「サエス・ゲッターズ・グループ」は、1940年代の創業以来、高・超高真空環境や純金属の蒸着など様々な用途に対応するソリューション(ガス/水分吸着剤、水銀/アルカリ金属蒸着源など)を提供してまいりました。 また研究開発にも積極的に投資し、2004年以降はニチノール市場にも事業を展開しております。ニチノールの超弾性の特性は医療用機器に応用され、形状記憶の特性は産業および家庭用電化製品に応用されています。