遠方の2地点間を光ファイバで接続し、4K映像を非圧縮・ゼロ遅延で双方向に光伝送させる遠隔共存「テレセッション」を実現します。
■4K映像を非圧縮・ゼロ遅延で双方向に光伝送させる遠隔共存「テレセッション」を行う際のエンジンとなるユニットです。 ■4KビデオカメラのHDMI出力信号を連続的な光信号に変換して光ファイバで非圧縮伝送、また相手方の4Kビデオカメラから光ファイバを経由して到達した同様な光信号をHDMI出力に変換し、4Kモニタに4K/60p超高精細映像(+音声)をゼロ遅延で出力するセットトップボックスです。 ■離れた2地点間を光ファイバで接続、各地点に4Kビデオカメラと4Kディスプレイ、さらにセットトップボックスを設置します。本ユニットは汎用機器向けの電気インターフェース信号であるHDMIを長距離伝送に適した1310 nm/1550 nm波長帯のシリアルな光信号に変換して送信、また対向から受信した光信号をHDMIに変換することが可能です。信号は光ファイバを石英ガラス中の光速で伝播し(1ミリ秒で約20 km)、かつ経路の異なるパケットでなく非圧縮で連続的に送受信されるため、ゼロ遅延・リアルタイムに4K映像を2つの地点でシェアできます。
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基本情報
映像信号入力: HDMI1.4 From Cameraと表示 光信号出力:1550 nm帯シングルモードファイバ(SCコネクタ)(-1.5 dBm以上、+1 dBm以下) 光信号入力:1550 nm帯シングルモードファイバ(SCコネクタ)(-14 dBm以上、+1 dBm以下) 映像信号出力:HDMI1.4 To Displayと表示 映像信号: 最高解像度 3,840×2,160P、最高フレームレート 60FPS (3,840×2,160Pの時)、色深度 4:2:0 (3,840×2,160P, 60FPSの時) 音声信号: HDMI重畳 (最大8Channel LPCM 192-kHz 24-bit) 電源:AC85 ~ 264 V、50~60 Hz、1Φ、15 W(MAX) サイズ:330W×70H×231D (突起部含まず) 重量:2.7 kg ■光伝送に用いる光ファイバはシングルモードファイバの使用を前提とします。 ■ご要望により光信号をDWDM特定チャンネルへのチューニング、1310 nm帯への対応も可能です。さらにイーサネット信号を多重化する等の機能追加も可能です。
価格情報
以下はユニット単体の価格帯となります。 波長域やコネクタ種等、仕様によって価格が変動します。当社ホームページからお問合せください。 https://h-path.co.jp/contact/
価格帯
50万円 ~ 100万円
納期
用途/実績例
■医用分野で診察室や手術室の超高精細映像を遠隔地とゼロ遅延でインタラクティブに繋ぎ、医学教育や遠隔医療への適用など ■離れた音楽ホール・劇場間での遠隔合奏・合唱、舞台とはなれた客席との一体運営など ■スポーツやエンタテインメント分野でサテライト会場の大型モニタを介してシーンのゼロ遅延インタラクティブ視聴による感動共有など
詳細情報
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ダイナミック光パスネットワーク(DOPN)をプラットフォームにして離れた2 地点間を光ファイバで接続し、セットトップボックスDPN9001Aを用いて4Kテレセッションで遠隔合奏を行う場合の概念図
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株式会社光パスコミュニケーションズは国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)発で産総研有志により設立された同所発ベンチャです。産総研の光ネットワーク超低エネルギー化技術拠点(VICTORIES)のプロジェクトによって開発された新しい光通信技術であるダイナミック光パスネットワーク(DOPN)をプラットフォームに、はなれた場所同士で非圧縮の光信号を双方向・ゼロ遅延かつ超低消費電力で伝送させる新たな光通信技術とその派生技術の事業化を進めています。 「テレセッション」はDOPNをプラットフォームに4K/8K超高精細映像・高品位音声を非圧縮・ゼロ遅延で双方向に光伝送、あたかも”つながる窓”のようにリアルタイムでシェアする技術で遠隔医療や遠方の音楽・演劇ホールの空間共有への適用をめざしています。またDOPN用のダークファイバ網は大容量イーサネットの伝送路としてお使いいただけます。当社は光ファイバ網プラットフォーム構築、テレセッション用非圧縮光伝送機器の製造販売、さらに映像伝送の遅延が正確に測定できる遅延測定ユニットの製造販売を事業の三本柱にしています。