フッ素加工やフッ素樹脂コーティングなど、フッ素樹脂を被膜化するコーティングの色の違いや選び方をご紹介します。
■フッ素樹脂の色は? 家庭用のフライパンで目にするフッ素加工は黒っぽい色のものが多く見られますが、フライパンの加工によく使用されているPTFEは太陽光のもとでは乳白色に見えます。 ■フッ素樹脂コーティングの色 フッ素樹脂コーティングには、黒っぽい色以外にも緑色や灰色など、様々な色があります。これはコーティング材料に着色が施され、美観を良くし、目的に応じて使い分けもできるようになっているためです。 ■色による違いとは フッ素樹脂コーティングの色による違いは、樹脂の種類や特長とはあまり関係ありません。例えば、緑色はPFA、黒色はPTFE、といった種類分けになっていません。フッ素樹脂コーティングは機能膜なので、用途や使用環境に応じて適切に選択する必要があります。その場合、色だけで選択するのではなく、信頼のおける加工業者に相談することが重要です。 ■用途に応じたフッ素樹脂コーティング フッ素樹脂コーティングは、樹脂の種類や膜厚、加工方法などによって、様々な用途や環境で機能を発揮します。非粘着目的で使用する場合や耐食目的で使用する場合など、用途に合わせて適切なコーティングを選ぶことが大切です。
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基本情報
代表的なフッ素樹脂 ■PTFE(ポリテトラフルオロエチレン) 連続使用温度が260℃と最も高く、非粘着性、低摩擦特性などに優れています。 ■PFA(パーフルオロアルコキシアルカンポリマー) 連続使用温度はPTFEと同等で、溶融粘度が低くPTFEでは得られなかったピンホールの少ない連続被膜を得ることができます。 高温使用の耐食コーティング材料としては、最高の性能を持つフッ素樹脂です。 ■FEP(パーフルオロエチレンプロペンコポリマー) PTFEの改良樹脂で溶融粘度が低い樹脂です。PTFEより連続使用温度は低いですが焼成により滑らかでピンホールの少ない被膜を得ることができます。 フッ素樹脂の特長 ■非粘着性 モノや汚れが付着しにくく、付着した場合でも簡単に取り除けます。 ■滑り性 モノが滑らかに、非常に軽く滑ります。 ■耐薬品性 ほとんどの酸やアルカリに侵されることなく、基材の腐食を防ぎます。 ■耐熱性・耐寒性 最高使用温度260℃、-269℃でも使用できます。 ■電気特性 さまざまな電気特性において優れた性質を持っています。 ■難燃性 ほどんど燃えることがありません。
価格情報
納期
用途/実績例
主な用途 ■食品用機器 練り機/ロール/焼き型など ■産業用非粘着分野 攪拌機/遠心分離機/ヒートシーラ/成形用金型/ロール類 ■化学プラント 配管/タンク類/バルブ/ポンプ類など ■半導体製造装置 めっき治具関係/はんだ治具/半導体製造ライン等 ■潤滑関係 ベアリング/ピストンリング/精密機器部品/エスカレーターガイド等 ■OA機器 定着ロール/分離爪など ■絶縁関連 各種電極/精密機器部品/碍子など ■航空宇宙産業機器 成形用型など ※詳しくはフッ素樹脂コーティングの教科書をご確認ください。
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製造装置や機械部品の性能を最大限に引き出すため、 吉田SKTは数百種類の表面処理技術から、お客様だけの「最適解」を導き出します。 ・粘着トラブルによる生産性低下 ・摩擦による製品品質の不安定化 ・腐食による設備の早期劣化 こうした製造現場の課題に、豊富な実績と確かな技術力で応えます。 1963年、フッ素樹脂加工を開始。 1968年には米国デュポン社(現ケマーズ社)とのライセンス契約を締結し、 自動車から医療、航空宇宙まで、2,000社を超えるお客様の製造革新をサポートしています。 さらに2024年にはPFASフリーコーティングを開発するなど、次世代製品の開発にも注力。 持続可能な製造業の発展に貢献します。 名古屋・東京・山口の3拠点体制で、量産から特注品まで柔軟に対応。 一貫した品質管理体制により、確かな品質をお届けします。 製造現場の課題解決は、表面処理のエキスパート、吉田SKTにお任せください。