装飾用クロムめっきと工業用クロムめっきの違いは簡単に言うと用途と施工する厚みが大きく違います。
クロムめっきは光沢のあるシルバー色の見た目が美しく、耐久性にも優れためっきであり私たちの身の回りにもクロムめっきをした製品がたくさんあります。水道の蛇口やアクセサリー類、車やバイクや自転車の部品・・・挙げればきりがないほどありとあらゆるものにクロムめっきは使用されています。 ただそのクロムめっきですが大きく分けると二つに分けられます。「装飾用クロムめっき」と「工業用クロムめっき」です。 装飾用クロムめっき主な目的は見た目の良さと耐食性であり、通常0.1~0.5μm程度です。下地にニッケルめっき、もしくは銅~ニッケルめっきを施した上に施工します。先に挙げた私たちが日常目にしているクロムめっきはほとんどがこの装飾用クロムめっきの方になります。 一方、工業用クロムめっきの目的は耐食性の他、耐摩耗性や耐傷性であり10μm程度から厚い場合には200μm程度施工します。クロムめっきの持つ硬さや滑りの良さを活かしシリンダーやピストン、金型、ロールや機械部品等の摺動部や可動部の部品に広く使われています。外観の良さを求めるものではないため特に耐食性を上げたい場合等を除いて直接素材に施工する場合が多いです。
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基本情報
特徴をまとめますと <装飾クロムめっき> ・目的は主に耐食性と見た目の良さ ・めっき厚は極薄で0.1~0.5μm程度 ・下地にニッケルや銅、ニッケルめっきを施工してから行うことが多い <工業用クロムめっき> ・目的は主に耐摩耗性や耐傷性、離型性 ・めっき厚は一般的に10~200μmと厚い ・特に耐食性を目的としない場合などは直接母材に施工することが多い 弊社はこの二つのうち工業用クロムめっきを扱う会社です。 取り扱う品物は精密ロールを中心に、金型や各種機械部品など多岐に渡っています。 特にロールに関しては子会社にロール加工工場を有し、設計から、材料選定、切削、製缶などの各種機械加工から表面処理、最終の表面仕上げまで社内で一貫生産が可能です。取り扱うロールの種類もジャケットロール、ナイフロール、コーターロール、カレンダーロール、弾性ロール等あらゆる構造のものに対応可能です。 また、表面処理についても通常の硬質クロムめっき以外に当社オリジナルの表面処理技術「テフ・ロック」や「クロアモール」などのラインナップもそろえており、あらゆるニーズにお応えすることが可能です。
価格帯
納期
用途/実績例
【硬質クロムめっきの加工例】 各種ロール、各種金型、シリンダー、ピストン、ピストンロッド、各種シャフト、コーターバー等 【硬質クロムめっきの関連設備】 めっき槽 11槽 総液量 約120000リットル 整流器 23台(総電気量 約83000A) クレーン 10トン 他 円筒バフ研摩機 7台(最大Φ850x6000) 液体ホーニング設備 大型ベーキング炉
カタログ(8)
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我々はめっき技術とロール製作技術を両輪とした技術志向の企業です。各種機能めっきや高精度ロールの製作加工に多くのノウハウを有し、お客様のお役に立つことをモットーに日夜研鑽しております。 他社で断られた、あるいは他にやる会社がないといった難題に積極的にチャレンジしていきます。