フッ素樹脂コーティングに比べて、離型効果が5倍に長持ちする非粘着コーティングの採用事例をご紹介します。
■お悩み ポリプロピレン製のサニタリー用品を製造する熱板溶着では、糸引きが起きやすいため、熱板への非粘着(離型)コーティングは必須です。 お客様ではPFAコーティングをしていましたが、コーティングの劣化が早く、1週間程度で熱板の取り換えが必要となっていました。 ■背景 高温で部材との接触/離型を繰り返す今回の事例では、コーティングの効果がすぐに落ちていました。熱板を交換してコーティングを再加工するには設備の調整、予備品の準備などが必要です。非粘着性に優れ、かつ高温環境でも長持ちするコーティングが求められました。 ■採用されたコーティング FSR(フロロスーパーリリース)HR-372AP ■採用の経緯と効果 吉田SKTでは、高温での離型性に優れることをコンセプトに開発された「FSRコーティング」など、複数のサンプルをご用意。実機テスト前に、弊社にてこれらのサンプルで離型性を確認し、高温環境で実績のある「FSRコーティング」を実機試験していただくことになりました。以前のPFAコーティングに比べ5倍以上の期間にわたって離型効果が持続。コーティングの寿命は申し分なく、ご採用いただきました。
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基本情報
■FSR(フロロスーパーリリース) 離型性と「熱時硬度」(高温での膜硬度)を兼ね備えた、フッ素系離型用コーティングです。 フッ素樹脂のなかで、PFAやFEPは溶融樹脂の離型に優れた効果を発揮しますが、使用温度が 高くなると塗膜が柔らかくなり、使用できないことがあります。 また、PTFEは熱がかかった際の硬度低下は低いものの、PFAやFEPに比べて離型しにくい場合が あります。 FSR(フロロスーパーリリース)は、PFAやFEPなみの離型性に加え、200℃以上での使用に 耐える優れた熱時硬度を実現しました。 ■特長 ・溶融樹脂に対する優れた離型性 ・高温条件でも衰えない離型効果 ※詳しくはPDFをダウンロード頂くか、お問い合わせください。
価格帯
納期
用途/実績例
■用途 ・樹脂熱溶着板 ・ヒータープレート ・接着剤等の離型 ・接着剤撹拌容器、羽根、漏斗など
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企業情報
製造装置や機械部品の性能を最大限に引き出すため、 吉田SKTは数百種類の表面処理技術から、お客様だけの「最適解」を導き出します。 ・粘着トラブルによる生産性低下 ・摩擦による製品品質の不安定化 ・腐食による設備の早期劣化 こうした製造現場の課題に、豊富な実績と確かな技術力で応えます。 1963年、フッ素樹脂加工を開始。 1968年には米国デュポン社(現ケマーズ社)とのライセンス契約を締結し、 自動車から医療、航空宇宙まで、2,000社を超えるお客様の製造革新をサポートしています。 さらに2024年にはPFASフリーコーティングを開発するなど、次世代製品の開発にも注力。 持続可能な製造業の発展に貢献します。 名古屋・東京・山口の3拠点体制で、量産から特注品まで柔軟に対応。 一貫した品質管理体制により、確かな品質をお届けします。 製造現場の課題解決は、表面処理のエキスパート、吉田SKTにお任せください。