新しいタイプの三次元細胞培養基材「HYDROX」は 細胞懸濁液を播種するだけで、様々な種類の細胞の3次元培養が可能です
HYDROXの特徴 化学合成ポリマー由来 室温保存が可能なready-to-use 細胞を播種するだけでスフェロイドを形成 培養後の細胞回収が容易 肝・神経細胞の培養において有用性データ確認済 現在、三次元培養では主に動物由来成分が細胞同士、および、細胞と細胞外マトリックスの相互作用を促進する足場材として用いられています。しかし、動物由来成分を使用すると再現性や安全性、取り扱いの難しさが課題になっていました。 株式会社島津製作所 三次元ナノファイバー「HYDROX」(ハイドロックス)はポリサルコシン-ポリ乳酸ポリマーを用いた今までにない新しいタイプの三次元細胞培養基材です。 細胞懸濁液を播種するだけで、様々な種類の細胞の三次元培養が可能です。
この製品へのお問い合わせ
基本情報
HYDROXは動物由来成分を使用せず、ポリ乳酸とポリサルコシンからなる両親媒性ポリマーを原料とする粉末試薬です。 エタノールで溶解したHYDROX原料ポリマー粉末を培養プレートに滴下し、乾燥させて乾燥ゲルをプレート底面に形成します。 1)作成したゲルに細胞懸濁液を添加する。 2)乾燥したゲルが水分を吸収し三次元ナノファイバー「HYDROX」を形成する。 3)その過程でナノファイバーにトラップされた細胞が凝集し、三次元の細胞塊が形成される。 4)さらに過剰量の水分を添加することで、HYDROXナノファイバーの構造が壊れるため、細胞塊のみを容易に回収が可能である。
価格情報
66025 三次元ナノファイバー「HYDROX」粉末レギュラー 30 mg 25,000円 66026 三次元ナノファイバー「HYDROX」粉末ラージ 140 mg 75,000円
価格帯
1万円 ~ 10万円
納期
用途/実績例
ヒトiPS細胞から14日間分化誘導した未成熟肝細胞を、HYDROXを用いて三次元的に培養しました。HYDROXを用いて培養した未成熟肝細胞は、時間経過とともに細胞同士が凝集し細胞塊(スフェロイド)を形成しました。 ポリサルコシン-ポリ乳酸(PSar-PLLA)ポリマーゲルの開発 島津評論 Vol.75[3・4] 113~121 (2019.3) 新規三次元培養基材 HYDROX の開発 ヒト iPS 細胞から肝細胞への分化誘導およびヒト初代培養肝細胞培養への適用評価 島津評論 78〔3・4〕 193~202 (2021)
詳細情報
-
HYDROXは島津製作所にて開発された新製品であり、現在テスト販売中です。試薬性能、販売等に関しては島津ダイアグノスティクスまでお問い合わせください。技術的なご相談も承っております。
ラインアップ(2)
型番 | 概要 |
---|---|
66025 | 三次元ナノファイバー「HYDROX」粉末レギュラー 30 mg |
66026 | 三次元ナノファイバー「HYDROX」粉末ラージ 140 mg |
カタログ(1)
カタログをまとめてダウンロード企業情報
『オープンイノベーションの中で新たなビジネスを生み出す オンラインでグローバルにサービスや規格を提供していく』 島津ダイアグノスティクス株式会社は、臨床検査の多様なニーズに応える診断薬、食品業界の衛生管理をサポートする産業試薬などの多岐にわたる製品開発を行っている会社です。当社は、より迅速に高品質な製品やサービスをご提供し、お客様の期待にお応えしていく所存でございます。