耐熱に優れるプラスチック素材について種類や特徴について解説します。
耐熱性の高いプラスチックは、高温環境での使用に適した特性を持つ素材です。 これらのプラスチックは、一般的には高い融点、優れた耐熱性、化学的安定性などを備えています。 ■ポリイミド (PI) ポリイミドは非常に高い耐熱性を持ち、環境によっては300°Cでも使用できます。 電子機器、航空宇宙、自動車業界などで使用され、高温の環境や厳しい条件下での耐久性が求められる場面で利用されます。 ■ポリエーテルエーテルケトン (PEEK) 260℃と高い耐熱性をもち、耐薬品性、耐摩耗性を持ち、航空宇宙、医療、エネルギー産業などで使用されます。 ■ポリフェニレンサルファイド (PPS) PPS は220℃と高い耐熱性と耐薬品性を持ち、自動車産業、電子機器、産業機械などで使用されます。 繊維強化タイプの PPS は耐摩耗性も高く、機械部品に適しています。 ■ポリテトラフルオロエチレン(PTFE) PTFEは260℃と高い耐熱性を持ち、自己潤滑性や非粘着性、高い耐薬品性を発揮し、化学的に安定しているため 半導体、化学、医療、航空宇宙、自動車産業などで使用されます。
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基本情報
■フッ素樹脂(PTFE)が耐熱性/耐寒性に優れる理由 PTFEの分子構造はC-C結合のまわりをフッ素原子(F)が隙間なく取り囲んだ 構造になっています。 C-C結合やC-F結合が、高温下において結合が切れること=「PTFEの劣化」の 一つです。 C-C結合が、フッ素原子(F)に覆われ守られていることで結合が切れにくい こと。PTFE分子内のC-F結合力は他の原子間結合力に比べて非常に大きいです。 また、C-F結合の結合エネルギーが大きいことも、耐熱性・耐寒性優れる理由 の一つになります。 ■フッ素樹脂の耐熱性/耐寒性を利用してできること フッ素樹脂コーティングの場合、 例えば焼き菓子の型は、焼きあがったものが型にくっついてしまうのを防ぐ ためにコーティングによる非粘着性を利用します。さらに、耐熱性も兼ね備 えているため、オーブンで焼かれるという用途でも安心して使用できます。 また、ご家庭で使われるアイロンの熱板ではフッ素樹脂コーティングするこ とで滑りの良さと熱に強い性質(耐熱性)が活用されています。 詳細はリンクをクリック頂くかお問い合わせください。
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納期
用途/実績例
フッ素樹脂コーティングは 【非粘着性】 【撥水・撥油性】 【耐熱性・耐寒性】 【低摩擦性】 【耐薬品性】 【電気特性】 などの優れた特性を備えた機能性コーティングです。 ■吉田SKTは1963年(昭和38年)よりフッ素樹脂コーティングを行なってまい りました。 1968年(昭和43年)米国デュポン社とライセンス契約を締結。工業向けふっ素 樹脂コーティングのなかでも、「テフロン(TM)コーティング」と名のつく加 工が許されているのは、米国ケマーズ社(旧デュポン社)の認定を得た加工メ ーカーだけです。吉田SKTではお客さまの目的に合わせて、ふっ素樹脂の特性を 最大限に生かすコーティングをご提供します。 ■1個から量産まで柔軟に対応します■ 量産品はもちろん、たとえば工場にひとつしかない機械のいち部品であっても、 用途や使用環境に合わせた加工をご提案いたします。 ■細かな精密品から大型タンクまで施工できます■ 最先端の分野で活躍する精密部品から、深さ6mのタンクまで、 さまざまなモノに自社設備で加工できます。
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製造装置や機械部品の性能を最大限に引き出すため、 吉田SKTは数百種類の表面処理技術から、お客様だけの「最適解」を導き出します。 ・粘着トラブルによる生産性低下 ・摩擦による製品品質の不安定化 ・腐食による設備の早期劣化 こうした製造現場の課題に、豊富な実績と確かな技術力で応えます。 1963年、フッ素樹脂加工を開始。 1968年には米国デュポン社(現ケマーズ社)とのライセンス契約を締結し、 自動車から医療、航空宇宙まで、2,000社を超えるお客様の製造革新をサポートしています。 さらに2024年にはPFASフリーコーティングを開発するなど、次世代製品の開発にも注力。 持続可能な製造業の発展に貢献します。 名古屋・東京・山口の3拠点体制で、量産から特注品まで柔軟に対応。 一貫した品質管理体制により、確かな品質をお届けします。 製造現場の課題解決は、表面処理のエキスパート、吉田SKTにお任せください。