高温環境下で長時間曝されても、基材から剥離・脱落を抑える
熱遮蔽コーティングは、約300mmのセラミックコーティングにより、100℃程度の熱遮蔽効果が得られるため、発電用ガスタービンの燃焼器や翼への適用が不可欠になっている。しかし、高温環境下で長時間使用すると経時的な劣化が生じる。特に、コーティングの剥離・脱落等が生ずれば、基材であるNi基超合金が使用温度を超えた環境に曝されるため、大事故につながる可能性がある。また、今後燃焼温度の更なる高温化による高効率化が検討されており、熱遮蔽コーティング/ボンドコート界面の強度向上が求められている。本発明によって、高温環境下で長時間曝されても、基材から剥離・脱落することのない熱遮蔽コーティング部材およびその製造方法を提供することが可能になった。本発明は、熱遮蔽コーティング/ボンド層のような異種材料界面の接合力を向上させるのに、メカノケミカル反応を利用していることを特徴とする。本発明では、機械的負荷によりボンド層粉末を活性化させることができ、熱遮蔽コーティング層の熱成長酸化物の生成が抑制される。本発明で、基材とボンド層の界面強度を約4倍向上させることができた。
この製品へのお問い合わせ
カタログ(1)
カタログをまとめてダウンロード企業情報
技術移転による収益は、新たな研究資金として大学や研究者へ還元され、更なる研究成果を創出するために利用されます。この一連の循環“知的創造サイクル”を円滑に回すため、我々は技術移転を全力で進めて参ります。取り扱っているシーズは、特許、ノウハウ、データベース、プログラム等です。 下記の大学と技術移転基本契約等を締結し、連携体制を構築しております。(2024年4月1日現在) ・東北大学・弘前大学・岩手大学・秋田大学・福島大学・山形大学・東北学院大学・岩手医科大学・福島県立医科大学・会津大学・宮城大学・北海道大学