生体由来タンパク質の少量の経気道投与で 新型コロナウイルス侵入と肺障害を軽減する
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による新型コロナウイルス感染症(COVID19)に対する予防・早期の治療薬開発が望まれる。本発明はSARS-CoV-2の細胞侵入に必要とされるACE2・TMPRSS2(膜タンパク質)の発現を抑制する物質Stanniocalcin-1(STC1)に関する。 ・有効性:Bleomycine肺障害誘導マウスに、 STC1を1回のみ経気道投与し、Day3及びDay14に肺を摘出してACE2・TMPRSS2の発現量を測定した。その結果、 STC1はACE2・TMPRSS2の発現を抑制することが明らかとなった(図1)。 以前の研究より、STC1の抗線維化・抗炎症作用を有することがわかっている(関連文献1)。つまり、 STC1はCOVID19のウイルス細胞内侵入、肺障害、サイトカインストームを同時に抑制し得る。 ・安全性: STC1は生体由来であり、経気道投与を用いればウイルスの全身移行を抑制できること、0.1mg/kgの少量投与でも効果があることにより、安全性は高いと予想される。 この投与量はヒトの吸入療法に置き換えても現実的な量である。
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