産業用カメラには様々なセンサーサイズがあります。
「高画素か、低画素か(2)」で説明したように、産業用カメラには様々なセンサーサイズがあります。一般的には 1/3~1/2インチですが、1インチというサイズもあります。センサーサイズが大きいということは、同じ画素数であればピクセルサイズが大きくなるため: ピクセルあたりの受光面積が大きくなり、短い露光時間で撮影できる 同じ露光時間であればよりノイズの少ない画像が得られる 同じレンズのフォーカス性能であればより鮮明な画像が得られる(1ピクセルのサイズが大きくなるのでフォーカス対象の的(まと)が大きくなると考えると分かりやすいかもしれません)。 というメリットがあります(ただ、センサーサイズが大きいほど作るのにコストがかかるため、サイズに応じて価格も高くなります)。 一点、注意したいことは、「画質を上げるためにセンサーサイズが1/2インチのものから1インチのものに変更したい」といった場合、同じレンズを使っても画角(視野範囲)も変わってしまう点です。
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基本情報
■センサーサイズの違い 次の図は1/3インチと1インチのセンサーを並べて比較したものです。 (図1 左が 1/3インチ(MER-133-54u3c)、右が 1インチ(MER-2000-19u3c) 上の図のように見た目にも3倍程度の違いがあります。 ■視野の違い もし同じレンズで撮影したとすると、それぞれのセンサーに対して全く同じように映像が投影されます。下の図は投影された人物の結像状態を模式的に表したものです。白い矩形はそれぞれのセンサーがカバーしている範囲です。 (図2 左が 1.3インチ、右が 1インチ) 上の絵から分かるように、センサーがカバーする範囲が異なるため、撮影される画角も異なり、得られる画像は下のように異なります。 (図3 左が 1.3インチ、右が 1インチ) このように、同じレンズを使っても小さいセンサーサイズのカメラはより中心部が切り取られたような狭い画角になります。センサーサイズとレンズの焦点距離、視野範囲の関係については カシオ計算機株式会社が運営する「カメラの撮影範囲の計算」で実際に計算できます。
価格帯
納期
用途/実績例
■「ケラレ」現象について 大きなセンサーの産業用カメラを使う場合、レンズについても注意が必要です。一般的なCマウントレンズは対応しているセンサーサイズが1/2 インチや 2/3インチまでなので、1インチサイズのカメラにこれらのレンズを付けてしまうと「ケラレ」という、画像周辺が暗くなってしまう現象が発生してしまいます。大きなセンサーサイズのカメラを使う場合はレンズもそのサイズに対応しているかどうか確認する必要があります。 (図4 画像の四隅にケラレが発生した状態。画面の四隅が暗くなっています。) ※詳しくは関連リンクをご覧いただくか、お気軽にお問い合わせください。
企業情報
「大きな効果を得る」、その一方で「費用を抑える」。シンプルなのに果てしない努力が求められます。 だからこそ、技術やサービスという手段で「費用対効果」を追求し続ける価値があるとスカイロジックは考えています。 EasyInspector2/DeepSky:累計2,500の導入実績がある外観検査ソフトです。 効果:高精度かつ軽量のAI モデルを開発しました。1台のPCに5台のカメラを同時接続できます。 費用:設定習得のコストを低減するためノーコードはもちろん、検査モードを決めるだけで必要な処理が決定されます。低コストで増設や横展開が可能です。 EasyMonitoring2:カメラによりメーターを正確に読取・記録し、異常を通知するシステムです。時間とコストがかかる巡回監視を無くします。 効果:メーター読取だけでなく、AIで処理槽や油漏れなどの確認も自動化可能にしました。 費用:PC1台で100台までの安価なカメラに接続することができます。月額費用はかかりません。 これらの他にも「費用対効果」のための様々な製品を提供しています。是非、貴社の課題・テーマをお聞かせください。