槽内環境の改善 + 省エネ・コスト培養 → 高コスパ高密度培養、発酵生産へ!
麹菌(Aspergillus oryzae)に代表される糸状菌は、細菌・酵母と比較して蛋白質や複雑な低分子化合物の生産能力が高く、発酵法による多種多様な有用物質の工業的生産に利用されている。しかし、その液体培養においては菌糸同士が絡まり集塊する性質があり、培養槽空間を最大限に生かした高密度培養と有用物質の増産には限界があった。培養液粘度と集塊形成が圧倒的に低下する高分散性糸状菌(AGΔ-GAGΔ、「関連発明・文献」参照)はこの課題を解決する技術である。 一方、AGΔ-GAGΔをしてもなお、培養槽の内壁、撹拌翼/シャフトといった槽内構造物への菌体の付着は野生株同様に観察され、増産性の更なる向上を達成するうえで解決すべき残された課題として存在する。 本発明は、AGΔ-GAGΔ株に界面活性タンパク質rolA遺伝子欠損変異を追加導入した新・高分散性糸状菌AGΔ-GAGΔ-ΔrolA株に関する。AGΔ-GAGΔ株に比べ槽内構造物への付着が抑えられて生産性も向上しているほか、大型実機では培養液粘度の低下により攪拌所要動力や培養時間の削減効果も得られる。
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