PFASフリー素材候補の Stanyl は、優れた耐摩耗性と滑りやすさ、そして高い流動性を備えた高耐熱ポリアミドです。
Stanylは、“よく滑るのに、減りにくい、高流動”という特性をもつ高耐熱ナイロンです。 部品がこすれ合うような場所でも摩耗しにくく、グリス量を減らしたい、静音化したい、長寿命化したいといった用途に向いています。 また、PFAS規制が進む中で強く求められている「PFASフリーの摺動材料」として高いポテンシャルのある材料で 高強度で、軽量化を達成できるというバランスの良さが評価されています。 PA46の分子構造はきれいに並びやすく、その結果、 ・よく滑る(低摩擦) ・擦れても減りにくい(高耐摩耗性) ・高温でも性能が落ちにくい ・潤滑剤に頼らなくても動きがスムーズ といった“摺動にちょうどいい性質”が自然に生まれます。 摺動部品を軽くしたい、音を減らしたい、潤滑剤を減らしたい、 そしてPFASを使わずに摺動性能を維持したいという場合、Stanylは非常にふさわしい樹脂材料です。
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基本情報
Stanyl は、高耐熱ポリアミド46(PA46)をベースとしたエンジニアリングプラスチックで、約300℃級の耐熱性を持ち、高温下でも優れた機械特性を維持する点が最大の特長です。高強度・高剛性に加え、耐摩耗性・耐疲労性に極めて優れ、長期間の連続摺動や高負荷環境下でも性能が安定します。またクリープ変形が非常に小さく、寸法精度が求められる精密部品に適しています。吸水率が低く湿度影響を受けにくいため、ギア、ベアリング、チェーンテンショナー、クラッチ部品、EV向けの高耐熱部品など、高信頼性が要求される用途で幅広く採用されています。さらに、ガラス繊維強化グレードや耐摩耗特化グレードなど用途別のラインナップも充実しており、金属代替材料として軽量化や省エネルギー化にも貢献します。自動車、産業機器、電気・電子領域における設計自由度向上にも寄与し、次世代モビリティに不可欠な高耐熱プラスチックとして高く評価されています。
価格帯
納期
用途/実績例
■自動車部品 の耐摩耗・耐摩擦用途 ギア、アクチュエーター、タイミングチェーンガイドなどの摩擦駆動用途に適用できます。 ■高耐熱ターボチャージャー 高い耐熱性と高靭性をもつため、高温吸気システム用の用途に適用されています。 ■エレクトロニクス 卓越したフロー性、高いCTI、高温下での優れた機械特性、ウェルドライン強度を兼ね備えていることから、Stanylはコネクター(例:USB-Cコネクター)などによく使用されます。
企業情報
エンバリオ(Envalior)は世界をリードするオランダの大手化学メーカー「DSM」の樹脂部門「DSMエンジニアリングマテリアルズ 」と、ドイツの特殊化学メーカー「ランクセス」の樹脂部門「ランクセスハイパフォーマンスマテリアルズ 」によって2023年4月に設立されました。 世界で約4,000人の従業員を有する、グローバルエンジニアリングマテリアルソリューションプロバイダーです。 世界8カ国に32拠点を展開しており、日本では、東京、横浜、名古屋の営業、開発拠点からお客様によりそったきめ細やかなサービスを提供しています。










