高耐熱性と優れた耐薬品性を持つ次世代EVの電気部品や熱マネージメントに最適なエンジニアリングプラスチック
PPSは、200℃を超える高温でも形を保ち、薬品や油にもほとんど侵されないエンジニアリング樹脂です。 一般的な樹脂が苦手とする“高温・高負荷・過酷な環境”で本領を発揮します。 溶けにくく、変形しにくく、燃えにくいという特性から、金属の代替材料として使われることも多い素材です。 自動車のエンジン周り、EVのインバータ部品、ポンプ、バルブ、電気・電子デバイスまで、高い信頼性が求められる機能部品の核心部分を支えています。 軽さと耐久性を両立し、設計自由度も高いため「軽く・強く・壊れない」部品を実現する素材として、素材としての活用がますます広がっています。
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基本情報
Xytronは、リニアタイプと架橋タイプのポリフェニレンサルファイド(PPS)をベースとした高性能プラスチックコンパウンドです。 特徴的な特性 ・約220℃級の高耐熱性を持ち、240℃帯の高温下でも性能劣化が小さい ・高温下でも劣化しにくい卓越した耐薬品性 ・精密部品でも狂いを抑える優れた寸法安定性 ・吸水しにくく、湿度変化でも特性がブレない低吸湿性 ・難燃性を持ち、UL94 V-0にも対応可能(多くのグレードで) ・金属代替を後押しする高剛性・高強度特性 ・電気絶縁性に優れ、EV・電子部品で信頼性を発揮
価格帯
納期
用途/実績例
自動車、電気・電子、特殊産業に幅広く活用されています。 ■ 自動車 優れた電気特性、金属に近い線膨張係数、耐加水分解性を生かし、高精度・耐熱部品に多く採用されています。 金属インサート部品(バスバー、インバータ、コンバータ内部品) 熱マネジメントシステム(ポンプ・バルブなどの流体制御部品) ■ 電気・電子機器(E&E) 耐熱性・難燃性・寸法安定性により、精密電子部品の絶縁材料として利用されています。 リレー、ソレノイド、端子台 高耐熱コイルボビン バッテリー・電源周辺の絶縁部材 ■食品接触および飲料水用途 一部のグレードは、NSF、KTW、WRAS、ACSを含む世界的な飲料水認証を取得しており、また、食品接触用途に関するFDA要件にも適合しています。 高圧・高温水用途に理想的で、最高95°Cまでの温度環境で使用可能で、飲料周りや給湯器などに使用されています。
企業情報
エンバリオ(Envalior)は世界をリードするオランダの大手化学メーカー「DSM」の樹脂部門「DSMエンジニアリングマテリアルズ 」と、ドイツの特殊化学メーカー「ランクセス」の樹脂部門「ランクセスハイパフォーマンスマテリアルズ 」によって2023年4月に設立されました。 世界で約4,000人の従業員を有する、グローバルエンジニアリングマテリアルソリューションプロバイダーです。 世界8カ国に32拠点を展開しており、日本では、東京、横浜、名古屋の営業、開発拠点からお客様によりそったきめ細やかなサービスを提供しています。











