【事例紹介】劣化生成物イオン種の同定
リチウムイオン電池(LiB)は電気自動車(EV)や多くの電子機器において重要なコンポーネントです。その品質はEVやその他のデバイスの性能に直接影響を与えます。本研究では、LiBのアノード劣化生成物の包括的な解析を行いました。イオン交換クロマトグラフィー(IC)と高分解能質量分析(HRMS)を組み合わせることで、劣化生成物の特定と構造解析を実施しました。 解析には、ICシステムと四重極質量分析装置を使用し、劣化生成物の高分解能フルスキャンMSおよびデータ依存MS/MSデータを収集し、成分抽出とデータベース検索を行いました。ソフトウェアを用いて成分抽出を行い、データベースを使用して構造同定を行いました。 結果として、劣化生成物の特定とその構造解析が成功し、LiBの性能向上に寄与する新たな知見が得られました。特に、HRMSデータを用いることで、未知の劣化生成物のイオン種の明確な同定が可能となり、LiBの品質管理と性能向上に大きく貢献することが示されました。 この研究は、LiBの劣化メカニズムの理解を深め、将来的な電池性能の向上に向けた重要なステップとなります。詳細はPDFをご覧ください。
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