三重樹脂株式会社は、超高水圧で様々な部材を切断・切削加工するウォータージェットカッターを導入し、様々な航空機材の試験用部品の加工も引き受けるようになると、口コミで注文が舞い込む得意先は現在600社に上る。米ボーイング社の新しい中型ジェット旅客機B787や、日本発初のジェット旅客機「MRJ」計画にも参画している。

三重樹脂株式会社は、航空機用の炭素繊維のほか、プレジャーボートの船体などに用いるアルミ加工の受注増に対応するため鈴鹿市内に新工場を建設。最新のウォータージェットカッター加工機を設置する。三菱航空機が開発している小型ジェット旅客機「MRJ」用の炭素繊維のほか、トヨタ自動車のプレジャーボートに使われるアルミ部材の加工などに対応する。

三重樹脂株式会社は、ウォータージェット加工機による炭素繊維強化プラスチック（CFRP）の切断加工で、レース用2輪車などさまざまな部品の試作や小ロット品を次々と受注し実力をつけると、大型・形も複雑で三菱重工が頭を抱えていた部品も難なく加工し、量産部品の受注を果たす。ウォータージェット加工機の利点は加工速度。また一般的なダイヤモンド工具はすぐに磨耗するため交換が必要だが、ウォータージェットは交換が不要で、さらに切り粉も飛散しにくい。