シャンテリー技術情報:命令の偽装と機能の横取り

シャンテリーの技術情報を展開します
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「継続生産していた装置が、組み立て後全数動作しない」
というご相談をいただきました。
不動状態から調査を開始し、プログラムがループしてしまっているところを突き止めました。
I2C機能が動作せず、IOピンのレベルも一切変化しない状態でした。
このCPUは生産中止品で、今回の経緯を聞いたところ、流通在庫を仕入れて組み立てたとのことでした。
I2C機能はこのCPUのオプション型番で、流通在庫ではこれに対応していない品物だった、という結論でした。
入手できないことに変わりはないので、この機能をFPGAで横取りし、CPUは偽装命令で、FPGAからデータを返すことにしました。
これにより、既存のソフトには一切変更を加えていないので、特定の機能(ここではI2C)だけの評価で進めることができました。

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