はんだクラック対策に好適
パワーデバイスと呼ばれる電力変換用の半導体や、高輝度LEDは高い熱を発しますので、アルミ板をベースにしたプリント配線板に搭載されます。 この際、アルミ板が熱で膨張や収縮すると、部品のはんだつけ箇所にストレスがかかります。これが蓄積すると「はんだクラック」の原因となります。 このたび開発した7303系樹脂は、熱硬化後も非常にしなやかですので、アルミ板の膨張や収縮による寸法変化を吸収します。 このため、はんだつけ箇所にかかるストレスが緩和され、クラックの発生を抑えることができます
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基本情報
この度開発した7303系樹脂は、熱硬化後も非常にしなやかなのが特徴です。 この樹脂をペットフィルムに挟んだ格好でご提供するのが、接着シートAD-7303です。樹脂層は熱硬化する前の状態です。 また、この樹脂を絶縁層として、アルミ板の上に配し、回路形成用の銅箔を張ったのが、アルミベース基板材料AC-7303です。絶縁層は熱硬化した後の状態です 7303系樹脂は、しなやかさに加え、3W/mKの熱伝導率、さらに120μmの厚みでも6400ボルトの耐電圧性能を有しますので、電気自動車の電力変換用基板、各種ランプ用の高輝度LED基板、あるいはエンジンルームなど過酷な環境に置かれる車載機器用基板として採用されることを期待しております。。
価格帯
納期
用途/実績例
パワーデバイス基板、パワーLED基板、厳しい環境下に置かれる車載機器用基板
詳細情報
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はんだクラックとその対策(イメージ) アルミ板が膨張と収縮を繰り返すと、はんだつけ箇所にストレスが蓄積して、クラックの原因となります。 7303系樹脂は、しなやかなため、膨張や収縮を吸収することで、クラックの発生を抑制することができます。
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AD-7303の構成 熱硬化する前の7303系樹脂を、ペットフィルムに挟んだ格好でご提供いたします。
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AC-7303の構成 アルミ板の上に、しなやかな絶縁層を配し、その上に回路形成用の銅箔を張ったプリント配線板材料です。
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耐はんだクラック性試験 3225と呼ばれるサイズのチップ抵抗を、鉛フリーハンダで搭載したサンプル用意し、これをマイナス40℃の雰囲気に30分間、プラス125℃の雰囲気に30分間、交互におくことを1000回繰り返したあと、はんだつけ箇所を電子顕微鏡で撮影したものです。 左側がAC-7303ですが、ハンダクラックが生じていないことが見て取れます。
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曲面を持った適用 AC-7303は絶縁層がしなやかなため、曲面を持たせた程度なら回路が断線しません。 これにより意匠性が必要な用途にも、ご採用いただけるものと期待しております。 サンプルご提供:テクノ電子株式会社様
ラインアップ(2)
型番 | 概要 |
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AD-7303 | 高熱伝導接着シート |
AC-7303 | アルミベース基板材料 |
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当社の基本となる技術は、積層技術(Laminating Technology)と、注型技(Casting Technology)であります。この二つの技術を深く掘り下げ、多角化を進めております。汎用商品にあってはラーストワン企業になるべく、徹底した合理化を追求するなど自助努力を続けております。