マイクロ波研究・応用・実用の歴史を創ってきた著者陣による失敗から学んだ実務ノウハウ集
先輩たちが開拓したマイクロ波に関する貴重な内容は経験談に留まるため、入手することはより困難になっています。そこで、本書は、最高齢98歳の筆者を筆頭に、平均年齢68歳の経験豊かな「熟練研究者」や「熟練技術者」が、マイクロ波加熱の利用できる用途・対象物、マイクロ波加熱固有の効果を得るためのエッセンスと具体的対応法、さらに陥りやすい間違いや欠点までを、広範囲に執筆していただきました。新たにマイクロ波加熱に取り組む方、実践中の方、期待した効果が得られない方に、その原因と対策を知る手がかりとなる、いわゆる「know-how」が詰め込まれた教科書・指南書を目指しました。その内容は様々な分野の読者が、マイクロ波エネルギーの魅力を感じ、創造的に学びやすいように、図、文章、事例を基礎構成として解説しています。各章は、後輩たちへのメッセージも含め、マイクロ波加熱・乾燥・化学・材料において、年を経ても色褪せない内容になっています。本書を繰り返して読み込んでいただければ、この分野の歴史を感じ、技術の参考にできると共に、きっと新しいアイディアが浮かび上がることでしょう。(堀越 智/はじめに より抜粋一部変更)
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基本情報
1 マイクロ波加熱の歴史 1-1 マイクロ波とは 1-2 電磁波の産業応用とその発達 2 マイクロ波サイエンス 2-1 新学術領域としてのマイクロ波サイエンス 2-2 物質はなぜマイクロ波で加熱するのか?(種類・液体/固体) 2-3 電磁場シミュレーションの利用注意点 2-4 誘電率透磁率の測定法と注意点 2-5 マイクロ波加熱の特徴と注意点-液体試料編 2-6 マイクロ波加熱の特徴と注意点-固体試料編 3 マイクロ波エンジニアリング 3-1 経験から学ぶマイクロ波エンジニアリング 3-2 マイクロ波発振器 3-3 導波管 3-4 アイソレーター 3-5 ダミーロード 3-6 パワーモニター 3-7 整合器(チューナ) 3-8 マイクロ波切り替え器 3-9 真空窓(気密保持機構) 3-10 照射部(アプリケーター) 3-11 反応容器 3-12 最適照射法 3-13 加熱と温度 3-14 マイクロ波化学 3-15 マイクロ波材料プロセス 3-16 電波法 付録1 誘電因子 付録2 既存の有機溶媒のtanδに対する温度依存性
価格情報
65000 別途消費税
価格帯
1万円 ~ 10万円
納期
~ 1週間
用途/実績例
<監修> 堀越智 / 上智大学 <著者> 霜田光一 / 東京大学名誉教授 餘家清 / 旧海軍電探(レーダー)開発史研究家 佐藤元泰 / 中部大学 吉川昇 / 東北大学 藤田明希 / (株)科学技術研究所 福島英沖 / (株)豊田中央研究所 堀越智 / 上智大学 村中恒男 / 元芝浦メカトロニクス 近田司 / 山梨大学 原田明一 / ミクロ電子(株) 竹内和彦 / 産業技術総合研究所 長畑律子 / 産業技術総合研究所
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