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【要旨】 LIB正極活物質LiCoO2について、TPD-MSによるガス分析とin-situ 昇温TEM法の2つのin-situ 昇温手法を用いて、昇温時におけるLiCoO2粒子の発生ガスと形態・組織・構造変化の関係性を調査した。その結果、ガス発生は構造変化と密接な関係にあることが示された。充放電挙動と酷似した変化も認められ、温度をパラメータにした一連の測定結果は、実材料を解析する上でも重要な知見になること、また、高分解能(40nm角程度の視野)でないと検出できない微視的構造変化(ドメイン構造の形成など)について、ASTAR*(*ASTARはNanoMEGAS社の登録商標)を用いることで1μm角以上の視野で可視化でき、定量的に解析できることを示した。 【目次】 1.はじめに 2.実験方法 3.TPD-MSを用いたガス発生挙動の観測 4. in-situ昇温TEM法による組織変化の観察 4-1. STEM像における形態・組織変化の観測 4-2. HRSTEM像における結晶構造変化の観測 4-3. 650℃以上の形態・組織・構造変化の観測 5. まとめ
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基本情報
技術情報誌The TRC News「in-situ 昇温手法による正極材のガス発生と構造変化の関係性調査」 【目次】 はじめに 実験方法 TPD-MSを用いたガス発生挙動の観測 in-situ昇温TEM法による組織変化の観察 STEM像における形態・組織変化の観測 HRSTEM像における結晶構造変化の観測 650℃以上の形態・組織・構造変化の観測 まとめ 【図表】 図1~図9 LiCoO2のTPD-MS測定結果におけるCO2, CO, O2に関するMSカーブ in-situ 昇温TEM法によるLiCoO2のHAADF-STEM観察結果 in-situ昇温TEM法によるLiCoO2[100]入射の高分解能HAADF-STEM観察結果 室温(23℃)から650℃の各温度点におけるin-situ昇温TEM法によるLiCoO2のBF-STEM観察結果とUnique grain map 700℃から1000℃の各温度点におけるin-situ昇温TEM法によるLiCoO2のHAADF-STEM観察結果 膨らんだ電池セルを解体し取り出した正極活物質LiCoO2粒子のTEM観察結果
価格情報
2,200円(税込)
価格帯
~ 1万円
納期
即日
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用途/実績例
https://www.toray-research.co.jp/technical-info/trcnews/ をご覧下さい
企業情報
株式会社東レリサーチセンターでは、受託分析・受託調査を通じて、研究開発や生産分野における様々な課題に対して、分析技術や物性解析による技術支援を行っております。分析・物性評価の長年の実績と豊富な経験に基づき、高度で広範囲にわたるお客様のご要望にお応えできるよう努力を続けております。