-昇華精製とは- すべては昇華精製の再定義から始まった -The QUANTIpure-
-昇華- 物質が液相を経ずに、固体相から気体相に直接相転移する現象を指す言葉です。 逆に気体相から固体相に相転移する現象をも指しますが、これらは一般的に凝華・凝固・再結晶などと呼ばれています。 -昇華現象が出現する条件- 一般的な物質は温度変化によって固体・液体・気体の三態を持ちます。その境界温度はそれぞれの物質の「蒸気圧」によって定まります。 相変化温度が蒸気圧によって規定されることから、物質の設置環境（気圧）を変化（減圧）させることによって、多くの物質においても液相を経ずに昇華現象を生じさせることができます。 -昇華現象の応用と昇華精製装置- 多くの化合物はそれぞれ固有の昇華・凝固温度を持っています。この温度差を用いることによって混在する化合物を、有意に分離することができます。 この現象を応用したものが、昇華精製装置として応用されています。 固体相から気体相に直接相転移させられる特性を生かし、特に溶媒での溶解が難しい「難溶性」物質の高純度化に広く用いられています。
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基本情報
昇華精製装置の要素技術は「真空（減圧）」と「温度管理」です。真空容器内に昇華する加熱昇華部と回収収穫部があれば装置要素としては必要十分であり、その途中を連続させる必要はありません。この発想の転換が超高純度と超高収率を両立させるQUANTIpureシステムの出発点となりました。 広く普及しているトレインサブリメーション装置は「精製装置」として応用されていますが、実際は昇華「分離装置」と定義するべき機構です。 MBraunの先進のテクノロジーでは、加熱昇華部と回収収穫部を不連続とし、各部の温度を精密にコントロールすることで生産用途で運用できる「精製装置」として結実致しました。 また、トレインサブリメーション装置の横方向への移動を縦方向への移動に改めることにより、設置床面積を大幅に削減します。 装置構成として加熱昇華部と回収収穫部の面積さえ確保できれば良いため、装置サイスも必然的に小型化されます。 ・同容量の横型装置の1/3の床面積で運用可能 ・装置の平均年間処理能力が凡そ２倍以上の能力を持つため、実質6～7倍の床面積利用効率を実現。 ※共に当社計算値
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有機EL素材 有機半導体原料 先端半導体原料 ペロブスカイト太陽電池原料 フォトレジスト原料 フラーレンC60 CNT 高純度染料・顔料 医薬品原料 化粧品原料 など 超高純度を要求される先端素材の安定生産に好適
詳細情報
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-昇華精製装置の要素技術と装置の再検討と再定義- 昇華精製装置の要素技術は「真空（減圧）」と「温度管理」です。昇華する加熱昇華部と回収収穫部があれば装置要素としては必要十分であり、その途中を連続させる必要はありません。この発想の転換が超高純度と超高収率を両立させるThe QUANTIpureシステムの出発点となりました。 -超高純度と超高収率の両立- 純度と収率の両立のため、加熱昇華部と回収収穫部は不連続に独立させる構造を用います。 回収収穫部の温度を精密にコントロールすることで、対象物質以外の物質は回収収穫部に凝固することがなくなり高純度物質のみが分離精製されます。加熱昇華部と回収収穫部を不連続にすることにより、採用にリスクのある境界域物質は不純物として分離回収されるため、超高純度と超高収率の両立が実現できます。 -装置の小型化とオペレーションの簡素化- トレインサブリメーション装置の横方向への移動を縦方向への移動に改めることにより、設置床面積を大幅に削減します。 装置構成要素として加熱昇華部と回収部の面積さえ確保できれば良いため、装置サイスは必然的に小型化されます。
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-昇華精製装置の問題点- -純度と収率のトレードオフ- ガラスの筒を用いるトレインサブリメーションの場合、筒内での分離は連続した状態で行われます。 精製装置として応用されていますが、実際は昇華「分離」装置と定義するべき機構です。そのため、常に分離後の境界付近の物質の採用による不純物の混入リスクを抱えています。 純度を最優先すると、境界付近の凝固物は不純物として取り扱うことになるため、投入した原材料から得られる高純度物質の収率が低く抑えられてしまいます。 -ガラス器具装置大型化の問題点- 生産用途で用いる場合、投入量を増やそうとすると装置が非常に大型化します。 トレインサブリメーション装置を大型化させた場合。ガラス器具が大型化することとなります。 大きなガラス器具を扱うことは、破損のリスクを抱えることとなります。同時に、大きなガラス器具の取り扱いには複数の人員での作業を必要とします。
ラインアップ（6）
| 型番 | 概要 |
|---|---|
| DSU-05 | 最大投入量5g 研究用高機能トレインサブリメーションシステム 専用キャリブレーションチューブによる高精度温度校正可能 |
| DSU-20 | 最大導入量20g 研究用高機能トレインサブリメーションシステム 専用キャリブレーションチューブによる高精度温度校正可能 |
| DSU-50 | QUANTIpureテクノロジー搭載 卓上小型昇華精製装置 最大投入量50g ※大型装置へのレシピ検証試験用のパイロット機としても好適 |
| DSU-300 | QUANTIpureテクノロジー搭載 パイロットスケール量産機 最大投入量300g |
| DSU-2000 | QUANTIpureテクノロジー搭載 量産機 最大投入量2kg |
| DSU-10K | QUANTIpureテクノロジー搭載 大型量産機 最大投入量10kg |
カタログ（2）
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企業情報
半導体・電子デバイス・光学薄膜製造装置のことなら当社へ 当社は、2016年3月に真空プロセスに関連する世界の先進技術を有する 海外メーカー数社の代理店業務ならびにこれら装置に係わる保守業務を 提供する目的で設立致しました。 当社の取扱製品・装置は、スパッタリング、高密度プラズマソースおよびパルス電源、 イオンビームエッチング・ミリング、イオンビームスパッタリング、 中性クラスターイオンビームプロセス装置、有機材料昇華精製並びに成膜装置、 液体用各種フィルター、洗浄用ブラシなど多岐にわたっています。
