実プロセス条件で触媒表面の反応を直接分析する技術を開発 燃料合成反応などのカーボンニュートラル実現に向けた触媒の研究・開発に貢献
当社(以下、「TRC」)は、国内受託分析会社では初めて、赤外分光法を用いて、とくに実プロセスを模した高温・高圧条件下での触媒反応における触媒表面の高感度分析サービスを開始しました。 触媒とは、それ自身は反応前後で変化せずに、化学反応を促進する物質です。触媒の性能向上には、触媒の表面に物質がどのように吸着し、反応するかを調べることが重要です。 TRCは、高圧に耐え得る特殊な拡散反射赤外分光用セルを用いると共に、水素や一酸化炭素などの反応ガスを流通させることで、高温・高圧(700℃、10気圧まで)で条件制御しながら、触媒反応の分析が可能となりました。これにより、石油代替燃料となる液体炭化水素の合成反応なども実プロセスを模した高温・高圧条件下で調べることが可能となりました。 触媒の反応条件の最適化の他、反応メカニズムに関する知見も得ることができ、カーボンニュートラル実現に重要な触媒の設計・開発や改良に役立つことが期待されます。 詳細は関連リンクよりご確認ください