設計思想と運用設計で"危険を管理する"ことが本質!運用の安心感も設計に
前回は、塩素炉で金属不純物を塩化物に変換して取り除く原理(塩化揮発)を ご紹介しました。 今日は多くの方が抱く疑問 「Cl2やHCIのような腐食性・有毒ガスを"高温で"流すのは危険では?」に お答えします。 管状炉は入手しやすく多用途で、少量サンプルの新規合成には好適です。 一方で 「有効加熱域が小さく、スケールアップで頭打ちになりがち」 「長期使用やヒートショックで管に微小クラック、正圧運転時に漏えい リスクが増大」といった"現場あるある"も否めません。 「高温×腐食性ガス=危険」は直感的に正しい。だからこそ、設計思想と 運用設計で"危険を管理する"ことが本質です。Thermonik ENGの小型塩素炉は、 その発想でつくられています。 安全をつくる設計思想 1)負圧(減圧)運転を基本に 真空システムを有しているため、炉内圧を常に大気圧より低く維持。 万一のシール劣化時も外部への吹き出しを抑制し、Cl2/HCIの漏えいリスクを 低減します。 ※詳しくはPDFをダウンロードしていただくか、お気軽にお問い合わせください。
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2)接ガス部の腐食対策 サーモニック独自の技術により、Cl2/HCIを高温で流しても接ガス部が 腐食しにくい対策を実施(CE、SEMI、UL規格認証)。※具体仕様は非公開。 運用の安心感も設計に ■立上げ/立下げの標準手順(パージ順序・流量・滞留時間)を整備 ■定期点検ポイント(配管・シール・計装)を明確化 高温の腐食性ガスを扱う以上、「ゼロリスク」はありません。大切なのは、 設計で減らし、運用で見える化し、仕組みで止めること。 Thermonik ENGの塩素炉は、その考え方をコアに据えた"安全第一"の解です。 次回は、これまでの適用先と「考えられうる用途」を深掘りします。 たとえば、不純物除去で"任意の金属だけ"を選択的に飛ばせないか?といった 着想や、プロセス連結の発展可能性。用途はまだ発展途上で、皆さまの アイデアも歓迎です。 ※詳しくはPDFをダウンロードしていただくか、お気軽にお問い合わせください。
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当社は、「電気」「設備」「化学」の三つの技術を独自のノウハウで 融合させ、革新的な加熱炉、その他設備を開発している会社です。 独自の高温電気炉技術を活かしカーボン炉やマルチ雰囲気炉、メタル炉、 塩素炉など様々な電気炉(加熱炉)を取り扱っております。 単なる設備メーカーではなく、10年先のスタンダードを見据え、お客様と 共にモノづくりを革新的な熱でサポートする、戦略的開発パートナーです。

