-TAB・COF、テープサブストレートマーケットを徹底分析。大きな変動見せた2010年のマーケットを分析、将来の需要展望した。
-2010年のテープサブストレートマーケットは前年比108.8%と一見すると堅調な推移に見える。しかし、実際は波乱の激しい厳しい一年となった。出足は非常に好調であった。2009年下期の好調を引き続き、本来は需要の弱い1Qの生産も前四半期を上回るなど、異例の好調さだった。この流れから上期は非常に好調に推移した。しかし、実際は在庫が滞留し始めており、それが夏過ぎから顕在化した。下期の生産は大きく落ち込んだ。これにより価格も低下、収益が大きく落ちることとなった。年単位で見ると堅調に見えるが、実情は波が激しく上期の好調から能力を増強、そこに生産調整による生産の落ち込み、各メーカーに大きな打撃を与えることとなった。結果的に撤退等のメーカー淘汰がさらに進んでいる。 2011年のLCD需要予測は弱気な保守的な予測となっている。ただ、新興国マーケットは予測を上回る需要が発生する可能性も高い。同エリア向けの動向しだいでは、マーケットの上方修正もあるものと見ている。2011年の伸びはそれほど期待できない状況ではあるものの、2010年のような波乱の一年とはならないであろう。堅調な推移を見せるものと予測している。