AcroPrepフィルタープレートは、タンパク質や核酸サンプル、ウイルスベクター、細胞外小胞の限外ろ過工程をハイスループットに実行できます。限外ろ過膜として改変PESを採用し、1Kから100Kまで広範なMWCO (分子量カットオフ) に対応しています。また、低タンパク質吸着性でサンプルの高回収率に寄与しています。 フィルタープレートは、24，96，384の3種類のフォーマットを用意しております。 MWCOの選定では、タンパク質の濃縮を行なう場合は、保持するタンパク質の分子量の1/3 - 1/6倍のMWCOを選択することが推奨されます。 ろ液を回収する場合は、MWCOが目的タンパク質の3 - 6倍のメンブレンを選択することをお勧めします。 サンプルを無料で配布しておりますので、お問い合わせの欄に、ご希望のウェル数とMWCO値をご記載ください。 FASP法において、精製したタンパク質の化学修飾や反応試薬の洗浄を96ウェルの限外ろ過膜上で行なう用途として利用されています。 参考：Potriquet, J., et al., PLOS ONE 12 e0175967 (2017)

Cytivaのフィルタープレートは遠心や吸引マニホールドを利用して、大多数のサンプルのプレろ過を同時に行なうことができます。 一般的な水溶液の精密ろ過では、Supor (スーポア、PES) メンブレンの使用をお勧めしています。 Suporは高い流量特性と持ち、生物学、薬学研究、および滅菌ろ過の要件を満たす優れたメンブレン材質です。また、低タンパク質吸着性や広い化学適合性を有しています。 Suporメンブレンは、サンプル前処理の目的に応じて様々なポアサイズを利用できます。 ■ 0.1 μm - マイコプラズマの削減 ■ 0.2 μm - ろ過滅菌 ■ 0.45 μm - 清澄化、大サイズのウィルスのろ過 ■ 0.8 - 5 μm - 大きな粒子の除去、プレろ過 細胞やライセートの清澄化には、プレフィルターを搭載したフィルタープレートがお勧めです。 プレフィルターを搭載することでメインのフィルターの目詰まりが起こりにくくなります。

AcroPrep 96ウェルフィルタープレートには、核酸結合 (NAB) 用にDNAやRNAを効率的に捕捉できるシリカをベースとした石英ガラス繊維のメディアを採用しています。 このメディアは、バクテリアからプラスミドDNAを精製したり、細胞培養サンプルからゲノムDNAや総RNAを精製することができます。 そのため、1枚のプレートで広範なアプリケーションに利用できます。 このフィルタープレートは、ウェル底の先端チップが長く、サンプルの漏出を最小限に抑える構造を有しています。 この性質によって、レシーバープレートからフィルタープレートを取り外す際のクロスコンタミネーションのリスクが低減します。 コスト削減のため、CytivaのNABプレートは、他社の市販試薬と併用してゲノムDNAやRNAを調整することができ、市販のキットと同等以上の品質と収率で実施することができます。

【サンプル清澄化およびろ過滅菌用フィルタープレートを使用したタンパク質精製】 多検体の細胞培養液や生体サンプルから一度に清澄化とろ過滅菌を行なうことができる24ウェル型のフィルタープレートです。 プレフィルター内臓のプレートは、粗い粒子や細胞デブリスなどを除去することができ、0.2 µmのメインフィルターでろ過滅菌を同時に行ないます。 専用の吸引マニホールドで吸引ろ過を行なうことができるほか、遠心ろ過にも対応しています。 各ウェルに最大7 mLの溶液を保持できるため、比較的大きなサンプル量に対応でき、多検体の清澄化工程に最適です。

AcroPrepフィルタープレートシリーズの吸引ろ過に最適なマニホールドです。 ポールの24、96、384ウェルのフィルタープレートに適合します。 このマニホールドは、耐久性のあるアルマイト製で、必要なOリングとガスケットが付属しています。制御ブロックには、真空圧力計や真空計量バルブ、真空解除バルブそして、真空ライン取付用の1/4インチホースバーブが含まれています。吸引マニホールドユニットは、標準的な350 μLのレシーバープレートに対応するスペーサーブロックが付属しています。別途、1 mLレシーバープレートに対応するスペーサーブロックもご利用いただけます。