＜テンプレートとは> 研削加工機に使う一般砥石を成型する為、テンプレートが使用されます。 倣いドレス装置がテンプレートをなぞり、その形状の１／Ｎ倍の砥石が成型されます。 昔ながらの加工法ですが、まだまだ現役で使用されているケースがあります。 ＜製作＞ テンプレートの出来が砥石成型形状に直接反映される為、テンプレートには高い品質が求められます。 具体的には平面度１ミクロン（０．００１ｍｍ）、段差公差１ミクロンレベルは当たり前です。 ＜品質保証＞ テンプレートの要求精度はミクロンレベルのため、テンプレート自体を正確に測定することが必要です。 この測定にはブロックゲージとの比較測定が用いられます。 比較測定には、指針測微機という精密なダイヤルゲージが使用されます。 また、倣いドレス装置がテンプレートの同一箇所を幾度もなぞるため、特定場所が極端に摩耗します。 そのため、テンプレートの長期使用後は摩耗をチェックする必要があります。 <修理> 一般的にテンプレートは相対段差が必要な場合が多く、摩耗した場合修理も可能です。 大体、新作の７０％程度の費用で修理できます。

ある品物を切断して内部構造を確認したいときや、展示会等でディスプレイするために品物を切断したいときがあります。 一般的に、カットモデルと呼ばれます。 内部構造が破壊されたり、切断面が美しくなかったりしては、カットモデルとしては失格です。 よって、単に切断できればよいという状況に比べて切断難度が高くなります。 ＜カット・切断＞ 当社の工作機械で物理的、あるいは電気的にカットすることが可能です。 金属やセラミックス、ゴムなど異材混在であってもカットモデルを作成することが可能です。 ＜カットモデルの注文方法＞ カットモデルを作成したい品物の写真（と図面があれば図面データ）をメールにて送ってください。 切断したい位置を写真や図面に記載していただければ尚良しです！ 単に切断したい場合も、さまざまな方法をご提案致します。 是非ご相談下さい。

モノづくりには、「測る」事が必須です。 製作前では材料の採寸、製作後では出来栄え確認のための測定が必要です。 つまり、モノづくりの前後には必ず「測る」工程が必要になります。 正確に測ろうとすると目測や定規などの汎用的な測定具では困難な場合が沢山あります。 かと言って、測定室に品物を持ち込んで測ったりすることは大変手間がかかります。 作ったその場で、その側で「測りたい！」というニーズがあるはずです。 こういった場合、専用測定器を用意することが一番簡単な解決方法です。 ＜知恵を絞ります＞ ゲージは精度を要するものですから、基本的に温度・湿度が一定の場所で使ってもらうのが理想です。 ただ、現実はそうはいかないことも熟知しております。 切削の現場だと、切粉や切削油を含んだ雰囲気内で使用されることもあります。 環境によっては一筋縄ではいかないことも多々あり、常に色々な知恵を絞り 可能な限りお客様の環境にあった構造・材質・表面処理等を提案させて頂きます。 一度ご相談下さい。

食品・木材・金属・建築資材など様々なジャンルの切断や加工に金属製刃物が用いられています。 新品あるいは研いだ直後の刃物は切れ味良く加工できますが、切れ味が低下してくると切断物の品質低下し、最悪、機械故障が起きます。 刃物は再研磨により切れ味が復活します。 しかし再研磨を続けるとサイズが小さくなり、場合によっては機械に取付できなかったり、機械を痛めることもあります。 ＜刃物の管理＞ 刃先についているR形状(曲面形状)や、刃物の角度・全体の長さなどが一般的に管理される項目です。 ＜管理方法(一例)＞ 理想的な形状、または摩耗しきった形状をくり抜いた板を刃物に押し当て、隙間を光源にかざします。 隙間から漏れてくる光を目視して摩耗具合を確認します。 他にも刃物の角度を測定したり、先端Rを測定する方法があります。 ＜簡単に測る＞ 簡単に測るには専用測定器(ゲージ)や限度見本(マスター・原器)を用意する必要があります。 専用設計されているため、簡単に正確に測定することが出来ます。 また複数の刃物を測定する為に、測定要部を交換式にする等の工夫を設計に盛り込みます。

品物の高さ・厚みの摩耗など、使用を重ねることにより摩耗し所定のサイズ・寸法を満たせなくなることがあります。 しかし、摩耗具合がミクロン単位(0.001ｍｍ単位)だと目視では摩耗状態を確認することは不可能です。 もちろん定規で測定することも出来ません。 単純な形状の場合は以下の方法で測定することが可能です。 1. ノギスで測定（目安：０．１ｍｍ単位） 2. マイクロメーターで測定（目安：０．０１ｍｍ単位） 3. ブロックゲージを用いて、ダイヤルゲージで比較測定（目安：０．００１ｍｍ単位） ＜簡単に測る＞ 専用の厚みゲージ(シックネスゲージ)を用意するのが一番の近道です。 標準の厚みゲージも販売されておりますが、製品の形状や測定場所によっては、部分的しか測定できなかったり、最悪測定不可能な場合もあります。 専用測定器(ゲージ)を用意すれば簡単に、そして誰が測っても同じ品質評価結果を得ることが可能です。 専用測定具は製品図面を基に専用設計し、設計図面に基づき製作されます。 応用編として、溝の幅（高さ、深さなど）を測定することも可能です。

ザグリ穴の用途として一番多いのが、ボルトでの締結構造の際、ボルトの頭が飛び出すことを防止することです。 ボルトの頭の厚みよりも深く、直径が大きな穴を作り出す必要があります。 ボルトの頭の形に応じて、すり鉢状の穴にする場合もあります。 ザグリ穴を測る場合は、直径と深さが測定ターゲットとなります。 ＜ノギスで測れるのか？＞ ノギスを使えば簡単に測定することができます。 ただしザグリ穴の直径は、ノギスを当てたときに直径が最大の場所を探り当てる必要があります。 正確に測定するためにはスキルが必要なのです。つまり、人によるバラツキが生じます。 また、直径と深さを同時測定することが出来ないため、２回の測定行為が必要となります。 ＜簡単に測り、合否を判断したい＞ 専用測定器(ゲージ)を用いれば簡単に測定できます。 直径と深さが同時に測定できますし、一目で合否を判断することが可能です。 このタイプのゲージは持ち運びが容易なので、製造ラインの近くで直ちに測定することが出来ます。 合否判定方法も、具体的な数値で評価する方法や、目視で簡易に判定する方法等御座いますので 一度ご相談下さい。

今持っている製品と同じものが欲しいけど、メーカーさん不明、もしくは無くなってしまった。 その時の図面も手元に無い。 そういった際、弊社にお任せ下さい。 お手元の製品をお預かりさせて頂き、丁寧に分解。 一点一点寸法を測定し図面化。 その図面を基に同等の製品を製作します。 もちろん、お借りした製品は元通りに機能するように組み直します。 （摩耗等で動きが悪くなっている部分があれば、お問い合わせさせて頂き修理することもございます。） 弊社ではミクロンオーダーの製品を扱っている為、組立精度には 自信があります。 一度お問い合わせください。

廃番になった偏芯測定機に付属していたダイヤルゲージ台の製作を依頼されました。 メーカーが既に生産を中止していて、購入できないとのお悩みでした。 長年の使用によりガタつきがひどく、新調したいとのご要望に当社がお応えしました。 製品の写真を撮り、それを社内に持ち帰り設計・製造部門と協議の上「なんとかなりそうだ」との結論を出しました。 早速お客様に連絡をいれ、実物を送って頂きました。 頂いた実物を一つひとつ丁寧に分解し測定、図面化を行った上で製作しました。 間違いなく新品の状態よりも、お客様の要望に近い品物が完成したと思います。 ＜一般的には図面はない＞ メーカーが自社製品の図面をユーザーに提供することはめったにありません。 事実、当社も自社で製作した図面をお客様にお渡しすることは稀ですから(笑) なので、メーカー純正品を使わざるを得ない場合が多いです。 純正品だからといって必ずしも「使い勝手が良い」とは限りません。 当社で使い勝手改善を行った純正相当品を製作すれば、作業効率アップ！と同時にコストダウンも実現できるかも！

2つの面が接しているときには必ず、「角度」が付きます。 角度は“度・分・秒”で表記されたり、小数点表記されます。 では、この角度をどうやって測ればいいのでしょうか？ 小学生のころの算数の授業で「分度器」を使用した記憶があると思います。 大まかには分度器で測定できるのですが、分度器を当てることができない場所や正確に測りたいときは困ってしまいます。 ＜特別な角度＞ 90度は直角と呼ばれ、工業製品で多用されます。 また、180度は平行・同一平面のように呼ばれ、180度も多用されます。 90度や180度専用の幾何公差(直角度、平行度、平面度など)も用意されています。 ＜輪郭度＞ 角度の狂いを表すには公差が用いられますが、輪郭度で狂いを定義する場合もあります。 理想的な角度から２ミクロン以内のズレを希望するときに「輪郭度２ミクロン」のように定義します。 ＜簡単に測る＞ 分度器では正確性に欠け、簡単に正確に測ることが出来ません。 このような場合は、専用ゲージを用意することが近道です。 ゲージで測定すれば何十倍、何百倍も早く手軽に正確に測定することが可能です。

当社・渡辺精密工業では、ゲージ・検査具・治工具・金型部品の設計・製作を専門に行っております。 0.001mmの高精度金属加工技術者集団として、とりわけスプラインゲージの設計・製作を得意としています。 当資料では、渡辺精密工業株式会社の製品・サービス事例を、写真を交え詳しくご紹介！ “複数箇所を一度に測定したい”というお悩みを解決した「総合ゲージ」をはじめ、 「専用高さ測定具」や「テンプレート」などを掲載。 まずは資料（PDFダウンロード）をぜひご覧ください。 【掲載事例(一部抜粋)】 ■曲がったこと(モノ)もたまには必要「スプライン形状製作・測定」 ■一歯一歯の精度が命！「セレーションゲージ」 ■一気にリードタイム短縮！「総合ゲージ」 ■簡単そうだが難しい…「PCD・PCR測定具」 ■職人技で磨きます！「鏡面加工」 ＊当社は、お客様が困っていることを解決する企業でありたいと願っています。 　些細な事でも構いません。ぜひ､ご相談ください！

まっすぐな溝、円周形状の溝、自由形状の溝等、色々な溝があります。 溝は、様々な部品に現れる形状です。 溝を加工すれば、当然、その出来栄えを確認しなければなりません。 溝は一般的には“測定が困難”な形状です。 溝の壁が直角なのか？溝が真っすぐなのか？溝の底は平面なのか？ などを汎用の測定具で測定することは事実上不可能です。 ＜簡単に測る＞ 専用測定器（ゲージ)を用意するのが一番の近道です。 ゲージを用意すれば、簡単に、そして、誰が測っても同じ測定結果を得ることが可能です。 ゲージは、製品図面を基に専用設計し、設計図面に基づき製作されます。 製品図面に定義されている厚み公差の厳しさや被測定物の形状などにより様々な工夫を施します。 ゲージは被測定物の測定事情に合わせて専用設計されるため、すごく簡単に測定することができます。 お悩みがあれば、一度ご相談下さい。