技術情報誌The TRC News「天然ゴムの劣化、銀ナノインクの分散状態の安定性の評価―パルスNMR(TD-NMR)の応用例のご紹介―」
株式会社東レリサーチセンター
【要旨】
パルスNMR(TD-NMR, Time Domain NMR)は、構造解析を目的とした高分解能NMRと異なり、緩和時間を取得することに特化した手法である。NMRで得られる緩和時間の特徴として、試料の状態(固体材料の硬さ、液体試料の分子運動など)に非常に敏感であることが挙げられる。今回はこの特徴を生かしたゴム材料の評価、およびインク材料の分散性評価を試みた例を紹介する。
【目次】(全4ページ)
1.はじめに
2.天然ゴムの劣化評価
3.銀ナノインクの分散性の評価
4.まとめ
【図表】
図1 緩和時間と分子運動性の関係
図2 試料の外観
図3 Solid echo法の測定結果
図4 Spin echo法の測定結果
表1 Spin echo法の解析結果
図5 分散媒-微粒子間の相互作用と分散媒のT2緩和時間との関係
図6 銀ナノインクの分散媒の経時変化CPMG測定結果
図7 銀ナノインクの分散媒の経時変化CPMG測定の2成分解析結果
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