電食を防止するCFRP用アルミ合金製ナットです。電食を気にせずCFRPに対し金属ボルトによる締結が可能になります。
■ 高い電食リスク対策 アルミ合金製ナットです。その表面に特許済みの特殊な硬質アルマイト皮膜などを施し、電気絶縁性を確保し、電食の発生を強力に防止します。炭素繊維40%含有のCFRTPに装着し、JISの塩水交互浸漬法による耐食性評価を実施した場合、3,000時間の耐食性を維持します。 ■ 軽量化のシナジー アルアーマナットの比重は鉄の3分の1です。CFRPによる素材の軽量化と同時に、ナットそのものの軽量化も図れます。 ■ 強い締結能力 引抜強度は、従来タイプのローレット型インサートナットをCFRTPに装着し引抜いたときの強度以上です。また、供回りに対する耐性とめねじの強度は、強度区分10.9のボルトをねじ込んだ際にボルトが破壊する強度です。炭素繊維が流れ込みやすいナットの形状に秘密があります。 ■ 総コスト削減に寄与 従来必要であった電食対策の費用が削減されます。このことでものづくりの総コストを下げ、CFRPの利用を促進し、製品の軽量化に貢献します。
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基本情報
■ 標準対応サイズはM6とM8のボルト対応ですが、大径、小径のボルトの対応も承ります。ご相談ください。 ■ インサートタイプとアウトサートタイプをご用意しています。 ■ 量産用と小ロット用の2種類を準備しています。 ■ アルミ合金の素材はニーズに応じ3種類ご用意しています。 ※データや資料請求はヤマシナホームページ http://www.yamashina.ne.jp/ からお気軽にお問い合わせ下さい。
価格帯
納期
※数量や仕様により変動しますので、お気軽にお問い合わせください。
用途/実績例
■ CFRPやCFRTP、マグネシウム合金など、腐食環境下で鉄のボルトやナットを使用すると電食が発生する素材のボルト締結に。 ■ 鉄や真鍮製ナットの代わりに軽量化を目的として。 ■ 電磁波対策に。 ※データや資料請求はヤマシナホームページ http://www.yamashina.ne.jp/ からお気軽にお問い合わせ下さい。
詳細情報
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塩水交互浸漬試験の後の様子 アルアーマナットをCFRTP(PP基材CF-40)に射出成型し、塩水交互浸漬試験を3000時間実施したあとの様子。電食は発生していない。
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一般品 電食の様子 一般的なアルミナットをCFRTP(PP基材cf-40)に射出成型で成型し塩水交互浸漬実験を行った様子。腐食が発生している。
この製品に関するニュース(1)
企業情報
日本のねじ量産の黎明期である1917年に設立し、1949年に国内初の十字穴付ねじの生産に成功、1954年には政府要請によりタッピンねじの国産化に協力しています。 保有するねじ・ボルトのデータは20万点以上、これにより、様々な形状の製品を品質高く製造できます。 最近は、研究開発投資に力を入れ、呼び径6mm以上のタッピングボルトや、高強度アルミボルト、薄鋼板用タッピンクねじ、そして次世代を担うCFRP用のタッピンねじの開発を行っています。歴史におぼれることなく、革新的な技術開発に挑戦しています。