0.1~50μmの範囲で任意に細孔径を指定でき、細孔分布が狭く、気孔率が大きいのが特徴の、機能性多孔質ガラスです。
南九州に多く堆積するシラス(火山灰)の有効利用として、原料にシラスを用いたガラスのミクロ相分離を活用し、ミクロンオーダーの均一な連続した細孔を自在に設計できる多孔質ガラスを1981年に宮崎県工業技術センターが、開発しました。これが、SPG「Shirasu Porous Glas(シラス多孔質ガラス)」です。 ・精密に制御された無数の連続した細孔(モノリス構造)が存在します ・細孔の大きさを0.1μmから50μmの比較的マクロな細孔に至る幅広い範囲で、任意に設計ができます ・狭い細孔分布 ・圧力による細孔の変形がありません ・優れた耐熱性(Max500℃) ・表面化学修飾により表面を親水化ないしは疎水化したり、種々の有機官能基を導入することが可能です ・多孔質にもかかわらず機械的強度が非常に高く、耐熱性と断熱性にも優れています ・強アルカリとフッ酸を除く大部分の試薬に侵されません
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基本情報
組成 アルミノホウ珪酸ガラス 形状 :パイプ状 外径10mm :パイプ状 外径5mm :ディスク 円形 (外径5~20mm) :ディスク 正方形 (外径5~20mm) :その他特殊形状 細孔径 : 0.1~50ミクロン (形状により変わります) SPG乳化やバブリング、ろ過に使用する場合は、専用のデバイスをご使用ください。 詳しくはお問い合わせください。
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用途/実績例
<SPG応用技術> SPGは、特徴をいかした機能性ガラスとして利用されております。 特に細孔特性を生かし液体や気体を分散させる「分散膜」として、「SPG膜乳化法」や「SPGバブリング」で応用されており、他の技術ではまねできないSPGでしかできない特徴ある性能を示しています。特に「膜乳化法」は、単分散エマルション且つ粒子径を調整できる乳化法としては、唯一無二の技術といえます。 フィルターとしてもガラス素材や耐熱性、また細孔形状(モノリス構造)をいかし、金属やセラミック多孔体、また、有機フィルターは使用できない物質のろ過や、分級に応用されております。 また、細孔を変えることによる表面積の自由度から放熱材料やセンサー素子、また、SPG膜と機能的な物質を組み合わせた触媒としての研究実績もあります。 現在では、このようなSPG応用技術が、医療、医薬、化学、エレクトロニクス、化粧品、食品等様々な分野で利用されております
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SPGとは、S「シラス」・P「ポーラス(孔)」・G「ガラス」の略称で、細孔径を0.1~50μmの広い範囲の中から任意に設計できる多孔質硝子です。細孔分布が狭く気孔率が大きい世界オンリーワンの無機多孔質素材です。 設立当初は、SPG技術の医療分野での応用を中心に研究・開発を行っておりましたが、様々な研究期間より研究成果が発表され、現在では、医療、医薬、化学、エレクトロニクス、化粧品、食品等様々な分野で応用されています。 SPGの利用法で代表される「膜乳化法」は、分散膜として使用することで目標とするエマルションの大きさを自在にコントロールでき、且つ大きさの揃った単分散エマルションを調製することができる唯一無二の乳化手段です。 現在SPG応用技術は、十数mlの医薬品を医療現場で用時調製するディスポーザブルデバイスから、工場規模で数十リットルから数百リットルの単分散エマルションの化成品プロセス、半導体プロセスにも使用されるなど様々な新たな商品価値の創造に貢献しております。