高活性でオフターゲット効果を低減可能な次世代核酸創薬技術
従来の核酸医薬は、標的RNAと1:1ハイブリッド形成を経て、自身も消化されて薬効を発現する。薬効を高めオフターゲット毒性を低減するために、DDSや投与量自体の低減が工夫されているものの、活性とのトレードオフ問題で期待通りの薬効が得られない点が今後克服すべき課題とされている。 本発明技術は、最適に設計したオリゴキメラ人工核酸が、標的RNAとのハイブリッド形成を経て、RNaseHによる切断と離合の触媒的切断サイクルを、自身が切断されることなく繰り返すことが大きな特長である。そのために、高い活性(従来比20~200倍のnMオーダーで薬効が得られる高力価)及び低減したオフターゲット効果が期待できる。 特許技術はこの分子設計技術を含むもので、標的RNAの切断したい部位に相補的なキメラ分子によるDNA-RNAジャンクションを設計し、 DNA-PNA/PRNAを合成し、ジャンクション部位において特異的なRNA切断だけが観察された。このキメラ分子とRNA断片との複合体の切断前/後のTmは22.3 /18.8 ℃であるために、体温下で速やかに解離してリサイクリング反応による触媒的効果を発現する。
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