発作間欠時脳波からリアルタイムにEZ決定が可能!
従来、てんかんの外科手術の際、切除するてんかん原性領域(EZ)は、脳波、CTやMRI、SPECTやPET等の検査結果を総合的に判断して専門医がEZを決定している。従来法は、1,精度の低さ、2、検査期間の長さ(最低1週間程度必要)、3,患者負担の大きさ(脳波計の設置とEZの切除の計2回の手術)、という点に課題がある。 本発明は、発作間欠時の高周波脳波を解析することで、てんかん発作を待つことなく、高精度かつ迅速に発作起始部(SOZ)およびEZを推定することができる。具体的には脳波計(電極)の設置後から、30分程度でEZを高精度に決定することができるため、理論上1度の手術でEZの決定から切除まで行うことが可能となり、患者負担を大幅に減らすことができる。 本発明を基にした、リアルタイム脳波解析ソフトウェアの開発やソフトウェアを搭載した脳波計への実装が期待される。