高温環境で使えるグリースの選び方

金型や機械部品の潤滑にはさまざまなグリースが使われますが、高温環境では通常のリチウムグリースでは性能が大きく低下し、焼き付きやカジリを起こす原因となります。では、どのように「高温対応グリース」を選べばよいのでしょうか。
第一に注目すべきは耐熱温度です。一般的なリチウム系は200℃程度までが限界ですが、金型環境では400℃~800℃の条件が発生することもあります。その際は耐熱添加剤や特殊基油を使用した高温グリースが必須です。
第二に重要なのが酸化安定性です。温度上昇により油分が酸化すると潤滑皮膜が失われ、部品摩耗が急激に進行します。
第三に初期なじみ性能も見逃せません。高温下での始動時にスムーズな被膜形成ができるかどうかで寿命が大きく変わります。
たとえば「ゴールデングリースシリーズ」は、無機系と有機系のハイブリッド設計により800℃までの金型環境に対応可能です。潤滑・離型・防錆を一度に行えるため、金型メンテナンスの効率化にもつながります。高温環境に悩む現場では、こうした専用グリースを選ぶことで生産効率とコスト削減を両立できるでしょう。

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ゴールデングリスは、800℃の高温環境にも対応する工業用高性能グリースです。
耐熱性・潤滑性・耐摩耗性に優れ、金型や機械部品の焼き付き・摩耗・かじりを防止。高温下でも安定した潤滑性能を発揮し、設備の長寿命化とメンテナンス負担の軽減に貢献します。
グリス残渣が少なく、使用後の清浄性にも優れるため、金型・鋳造・ガラス・セラミック・自動車部品・機械加工など、幅広い業種で使用されています。