変貌するコメビジネスの展望と戦略
矢野経済研究所のコメビジネス市場に関するマーケットレポートです。
現在、国内における米のマーケットは需給両面で大きな転換期を迎えている。作付面積の縮小や地球温暖化による高温障害の頻発など米の供給不安が現実のものとなりつつあり生産現場では栽培にかかる技術革新や気象変動への対応が急務となっている。 米の生産面では高温障害や病害虫の発生パターンに対応した稲の品種改良が進められている他、環境対策として従来以上に二酸化炭素を吸収できる「DAC水稲」、省力化対策として種籾を直接まくことで育苗や田植えの工程を省略できる「直播栽培」等様々な取組みが注目されている。一方、需要面では海外消費の拡大に加え健康機能米やアルファ化米、こめ油、米粉といった食品用途に留まらず、米由来成分を活用したスキンケア製品や食用に適さない古米・破砕米を原料とするライスレジン(バイオマスプラスチック)、米ぬか油を使ったライスインク(印刷インキ)など、新素材の開発も進展している。本資料では、新たな米の用途や生産・流通形態に着目し、それらを「コメビジネス」として位置づけ、今後のビジネス機会を探る。 発刊日:2025/06/30 体裁:A4 / 265頁 価格(税込):220,000円(本体価格:200,000円)
- 企業:株式会社矢野経済研究所
- 価格:応相談