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TG-MS(熱重量-質量分析)法は、TG-DTA(熱重量示差熱分析)測定中に発生したガスをオンラインでMS(質量分析計)へ導入し、分析する手法です。 これにより、試料の熱分解挙動、発生ガス種、および発生温度範囲の情報を得ることができます。 さらに、標準物質で検量線を作成することで、発生ガスの定量も可能です。しかしながら、H2は一般的にGC-MSでの測定が難しいため、TG-MSにおいても評価が難しいといわれています。 本資料では、測定条件の適正化により、H2の発生挙動の把握および定量が出来た事例として、ポリイミドの熱分解過程で発生するH2をTG-MSにより定量した事例を紹介します。
パルスNMR(TD-NMR)は、分子の運動性に依存したスピンースピン緩和時間(T2)を測定することで、樹脂内部の分子運動状態を連続的に評価できます。 本資料では2液混合型エポキシ樹脂の硬化過程を評価した事例について紹介します。
パルスNMR(TD-NMR)は、外部磁場中の原子核(主に1H)に高周波パルスを印加し、得られる磁化緩和挙動を解析することで、分子運動性や高次構造を評価することができます。高分子材料では、スピン–スピン緩和時間(T2)を解析することで、分子鎖の運動性の違いに基づく結晶部と非晶部の区別が可能であり、結晶化度の比較評価に広く用いられています。 本資料ではポリエチレン(PE)の結晶化度を比較した事例について紹介します。
スマートフォンなどの電子機器に使用されるフレキシブルプリント基板(FPC)は、樹脂と金属を積層した構造を有しています。FPCが十分な性能を維持するためには各層の密着性が重要ですが、ポリイミド(PI)樹脂と銅(Cu)界面では、使用に伴ってCu酸化物が生成し、剥離の原因となることが知られています。本事例では、劣化した市販製品中のFPCを対象に、斜め切削装置(SAICAS)で断面を作製し、X線光電子分光(XPS)法により界面の化学結合状態を分析しました。
熱硬化性樹脂や接着剤は、自動車、電子部品、建材など幅広い分野で使用されており、硬化度は接着強度や信頼性を左右する重要な特性値です。本資料では、示差走査熱量測定(DSC測定)を用いて、エポキシ樹脂の硬化度を定量的に評価した事例を紹介します。
蓄冷材は、氷やドライアイスの代替として生鮮食品の保冷配送などに用いられており、繰り返し使用可能で所望の温度帯を維持できることから、食品分野に加え医薬品や冷凍品の輸送用途にも利用が拡大しています。蓄冷材は、固体から液体への相変化に伴う融解潜熱を利用して温度を制御するため、融解温度および潜熱量は重要な評価指標となります。 本資料では、2種類の蓄冷材について、示差走査熱量測定(DSC測定)により融解温度および潜熱量を評価した事例を紹介します。
2026年6月10日(水)~12日(金) 東京ビッグサイト東展示棟で開催されます 電子機器トータルソリューション展「JPCA Show 2026」内 マイクロエレクトロニクスショー eX-Tech 2026 に出展いたします。
キャピラリー電気泳動(CE)法はキャピラリーカラム内で電気泳動を行い、水溶液中の様々な成分を分離分析する分析手法であり、分離精度が高く、短時間分析が可能という特徴があります。 ここでは、CE法による無機アニオンと有機酸の測定事例をご紹介します。 【分析装置】SCIEX社製 P/ACETM MDQ plus 【分析結果】CE法により16成分混合標準液を測定しました。CE法ではキャピラリーの洗浄・平衡化を含めて10分程度で16成分の分離・検出が可能でした。 従来のイオンクロマトグラフィー(IC)で分析時間を短縮し、分析精度を改善する場合、測定成分に応じたカラムの切り替えや分析条件の検討が必要でしたが、CE法では多成分を短時間で分離・検出が可能であるため、高スループットな分析に適しています。
糖類は種類が多く、それぞれの標準品を用いて、試料中の糖類の含量を求める定量分析は、前処理から測定・解析までの作業が煩雑になりがちです。 ここでは蒸発光散乱検出器(ELSD)を用い、7種類の糖類をグルコース換算し、簡易的に定量分析した事例を紹介します。 【分析試料】 標準品:糖類7種(ガラクトース、グルコース、スクロース、トレハロース、フルクトース、マルトース、ラクトース) 試料:市販野菜ジュースA、B、乳酸菌飲料 【分析方法】 糖類7種の標準品を混合し、HPLC-ELSD測定を行いました。 グルコース換算による換算定量法により簡便に試料中の糖類を定量することができます。 食品・飲料から細胞・菌体の培地、培養液などのバイオものづくりにまつわる各種試料に含まれる糖類のおおよその濃度を確認したい際、本方法は有効です。
化粧水や美容液などの基礎化粧品、口紅やファンデーションなどの美容化粧品は、水や油、乳化剤、顔料などの多成分の混合物です。 これらの成分の微細構造や分散状態が化粧時の外観や仕上がりに影響するため、各成分の状態を確認することは重要です。 クライオSEM法はペースト状の構造を維持したまま、微細構造や分散状態を観察できる手法です。 化粧下地を凍結割断後、クライオSEM法により化粧下地に含まれる微粒子の形態観察を行いました。 また、SEM-EDX法による元素マッピング分析を行い、各元素の分布状況を確認しました。 【分析試料】化粧下地 【分析方法】化粧下地をそのまま急速凍結後、凍結割断により観察面を作製し、クライオSEM観察およびSEM-EDX法による元素分析を実施しました。 (凍結割断:ライカマイクロシステムズ製 ACE600FF、クライオSEM:Zeiss製EVO15LS) (EDX:BrukerAXS製 QUANTAX XFlash6|30) クライオSEM法とSEM-EDX法を組み合わせることで、流動性のある試料でも元素の分布を確認することができます。
高分子材料表面の元素の化学結合状態の把握にはX線光電子分光(XPS)が用いられますが、C=C、C-C、C-Hの化学結合を区別することは困難です。そこで、四酸化オスミウム(OsO4)でC=Cを化学修飾し、導入したマーカー元素(Os)からC=Cの有無や量比を評価した事例を紹介します。 【分析試料】 (1)ポリブタジエン薄膜 (2)モノマー配合比が異なる2種類のスチレン-ブタジエンゴム 【分析方法】 各試料の表面に、OsO4を用いた化学修飾処理を施してからXPS測定しました。 XPS;:単色化AlKα線(アルバック・ファイ製 PHI5000 VersaProbe II) OsO4を用いた化学修飾処理とXPS分析を組み合わせることで、樹脂表面だけでなく、表面改質層、コーティング層、接着層などに含まれるC=Cの有無や量比を評価することができ、材料の性能評価に有効です。また、樹脂の劣化度合いの指標としても、C=C量の評価は有効であり、新品の材料とC=C量比較することで材料の劣化度合いを評価することが可能です。
直接材料表面の官能基を定量することは困難ですが、XPS分析に適したヘテロ元素を含む試薬で特定の官能基を化学修飾し、導入したヘテロ元素から表面官能基(アミノ基、シラノール基)の割合を評価した事例を紹介します。 【分析試料】4,4'-ジアミノジフェニルエーテル(DADPE)、OH終端したSiウエハ 【分析方法】XPS;単色化AlKα線(アルバック・ファイ製 PHI5000 VersaProbe II) 【分析結果】 1. アミノ基の評価:4,4'-ジアミノジフェニルエーテル(DADPE)中のアミノ基を、無水トリフルオロ酢酸(TFAA)で 修飾した事例を紹介します。 2. シラノール基の評価:OH終端したSiウエハ表面のシラノール基を、1H,1H,2H,2H-パーフルオロオクチルジメチル クロロシラン(FOCS)で修飾した事例を紹介します。 化学修飾した試料のXPS分析によって表面官能基の割合を求めることが可能です。また、材料特性が異なる試料表面を分析して表面官能基の割合を比較することで、表面官能基が材料特性に与える影響を評価することも可能です。
高分子材料表面の元素の化学状態などを把握するにはX線光電子分光(XPS)が用いられますが、直接材料表面の官能基を定量することは困難です。そこで、XPS分析に適したヘテロ元素を含む試薬で特定の官能基を化学修飾し、導入したマーカー元素から表面官能基(水酸基、カルボキシ基)を評価した事例を紹介します。 【分析試料】ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリル酸(PAA) 【分析方法】XPS;単色化AlKα線(アルバック・ファイ製 PHI5000 VersaProbe II) 【分析結果】 1. 水酸基の評価:無水トリフルオロ酢酸(TFAA)によるポリビニルアルコール(PVA)(ケン化度:約80%)中の水酸基の修飾を例に挙げて紹介します。 2. カルボキシル基の評価:トリフルオロエタノール(TFE)によるポリアクリル酸(PAA)中のカルボキシ基の修飾を例に挙げて紹介します。 化学修飾-XPS法を光学用ポリマーフィルムや液晶ディスプレイ用配向膜などに対して適用することで、試料間の表面官能基の相対比較により、物性との相関を把握することが可能となります。
環境負荷への意識の高まりによりリサイクルプラスチックの利用が進む一方で、プラスチックのリサイクルプロセスで受ける熱履歴や粉砕等の影響による耐熱性の低下が課題となっています。しかしながら、JIS S 2029のような耐熱性の評価には多くの時間がかかるため、簡易的なスクリーニング方法が求められています。 本資料では、TG-MS法を用いた熱分解挙動に基づく速度論解析によりポリスチレンの耐熱寿命予測を行った事例を紹介します。 【分析試料】ポリスチレン(PS)(バージン品、リサイクル品) 【分析装置】TG-DTA:Rigaku製Thermo plus EVO2、GC-MS:Agilent製8890GC/ 5977B Inert P 速度論解析により短時間でプラスチックの耐熱寿命の予測が行え、簡易にバージン品とリサイクル品の耐熱寿命の比較を行うことが可能です。また、TG-MS法では材料に特徴的なMSイオンを用いることで複合材料に対応可能となり、複合材料を構成する個々の材料の熱分解に対する寿命を予測できます。
糖類のUV吸収は非常に小さいため、示差屈折率(RI)検出器、蒸発光散乱検出器(ELSD)を用いて測定する方法がよく用いられます。その他に、糖類をラベル化してUV検出器や蛍光検出器で測定する方法もあります。 ここではRI検出器やELSDを用いて糖の標準品やコーヒー中に含まれる糖を定性・定量した事例を紹介します。 (1)RI検出器を用いた糖類の分析例 単糖、二糖の標準品(グルコース、スクロース等)、オリゴ糖標準品を分析した事例です。 (2)ELSDを用いた糖類の分析例 ELSDを用いてオリゴ糖標準液とグルコース、グルコサミン、スクロースを混合し、グラジェント分析(移動相:アセトニトリル/蒸留水=80/20→50/50(v/v))した事例です。1度の分析でグルコース、グルコサミン、スクロース、重合度10までのオリゴ糖を検出することができました。 (3)市販飲料中の糖類の分析例 市販のコーヒー中の糖類を定量した事例です。コーヒー(ブラック)には糖類として主にマンノース、マンノビオースが含まれ、コーヒー(微糖)には主にスクロースが含まれていることがわかりました。
分散液やスラリーのように、液体中に微粒子が分散した材料は、電池、塗料、化粧品など多くの分野で活用されています。これらの材料において、粒子の分散性は製品の性能や品質に大きく影響するため、分散状態の評価は非常に重要です。 しかし、通常の走査電子顕微鏡(SEM)観察では、真空状態で行うため乾燥によって粒子の凝集や構造変化が生じ、液体中での本来の分散状態を正確に評価することは困難です。 本資料では、真空中においても液体の観察が可能な液体セルを用いたSEM観察により、研磨スラリー中の研磨剤粒子を可視化した事例をご紹介します。 【分析試料】 ・ダイヤモンドスラリー ・アルミナスラリー 【分析方法】 液体セルを用いた場合と乾燥した場合のスラリー中の研磨粒子をSEM観察しました。 液体セルを用いることにより、粘性の高いスラリー状の材料でも希釈や乾燥処理を行うことなく、液体中の微粒子の分散状態を可視化することができました。 液体セルを用いたSEM観察により、分散液やスラリー等に存在する微粒子の液体中のあり姿を観察することができます。
【分析試料】 バナナ 1房(5本) 【分析結果】 10Lのテドラーバッグにバナナ一房と高純度窒素ガスを入れて、約24時間室温で放置しました。その後、バッグ内のTCA濃度を約10分間SIFT-MSで測定しました。この結果、バッグ内におけるTCAの平均濃度は10 ppbvであり、微量なTCAを濃縮などの複雑な前処理を行うことなく、定量することが出来ました。
【分析試料】 レモンサワー(アルコール度数 3%) 【分析結果】 ダイナミックヘッドスペース(DHS)-GC/MS法によりレモンサワー中の香気成分を分析し(図1)、Aroma office 2Dにて自動定性を行いました。その結果、約120種類の香気成分がレモンサワー中に含まれていました。 一方、レモンサワーを開封した際の官能評価を行った結果は『甘酸っぱい花のような香り』でした。そこで、このにおいの質を連想させる化合物4種をAroma office 2Dでの定性結果から選定し、レモンサワーのオルソネーザルアロマ(鼻先で感じる香り)をSIFT-MSで定量しました。結果を表1に示します。さらに、SIFT-MS分析ではこれらの成分がレモンサワーの開封直後から香り立つ様子を捉えることができました。
【分析試料】銘柄の異なるウイスキー9種(A~I) 【分析方法】希釈した試料をダイナミックヘッドスペース(DHS)-GC/MS分析に供しました。得られたクロマトグラム(GC/MS-TIC)のピークをデコンボリューション(演算処理)した後、香気成分データベースの自動一斉検索(アロマサーチ)を用いて香気成分を同定しました。 同定した香気成分のうち、3回の繰り返し測定においてばらつきが所定の範囲内であった成分に対して多変量解析(主成分分析)を実施しました。 【分析結果】 多変量解析(主成分分析)の結果、試料間の差異を示すスコアプロットに、試料間の差異に起因している成分を示すローディングプロットに示します。 スコアプロットでは、本手法でウイスキーの種類が大別されることが分かりました。ローディングプロットでは、ピート由来の複雑で深い香りを有するアイラ種に特徴的なフェノール系化合物が含まれていることが確認できました。
2025年9月3日~5日の3日間 千葉・幕張メッセにて開催されます、 「JASIS2025」(最先端科学・分析システム&ソリューション展) に出展いたします。
このたび、2025年6月5日~7日の3日間東京ビッグサイトにて開催されます、 「電子機器トータルソリューション展2025」に出展いたします。 ブース内で営業担当者に直接ご相談いただくことも可能です。 お近くにお立ち寄りの際は、ぜひ弊社ブースにお越しいただけますと幸いです。
【分析試料】市販のドリップコーヒー【分析装置】SIFT-MS: Syft 社製【分析結果】SIFT-MS を用いてコーヒーのオルソネーザルアロマと レトロネーザルアロ マを測定しました。コーヒーの代表的な香気成分のうち、 Phenol と Pyridine を定量した結果を図 1 および 2 に示します。オルソネーザルアロマ分析ではドリップ直後から、PhenolとPyridineが香り立つ様子を捉えることができました。ドリップ開始から約100 秒間の各成分の平均濃度はPhenolが62ppb であり、Pyridineが152ppbでした。レトロネーザルアロマ分析では、いずれの成分も嚥下直後に最も高い値を示し、嚥下直後の呼気の平均濃度はPhenolが1.7ppbであり、Pyridine が7.7ppbでした。また 嚥下後約 150 秒間で各成分の濃度は減衰するものの、香りの余韻を捉えることができました。 【まとめ】SIFT-MSを用いたリアルタイム分析では、コーヒーなどの嗜好品からの香り 立ちや飲んだ後の余韻に関わる成分を捉えることができます。 また、 香気成分のppbオーダーでの定量が可能です。
TG-MS(熱重量-質量分析)法は、試料の TG-DTA(熱重量示差熱分析)測定で発生したガスをオンラインで MS(質量分析計)へ導入し、ガスを分析する手法であり、試料の熱分解挙動、発生ガス種、およびこれらの発生温度範囲の情報を得ることができます。また、標準物質の検量線を作成し、それを用いることで発生ガスの定量を行うことができます。 【分析試料】ナイロン 6(PA6) 【分析装置】TG-DTA:Rigaku 製 Thermo plus EVO2 GC-MS:Agilent 製 8890GC/ 5977B Inert Plus 【分析結果】 TG-MS 法では試料から発生する水をその温度毎に分けて定量することが可能です。 【まとめ】 TG-MS法を用いて、試料長の付着水や、熱分解時に発生する水分量を把握することができます。
【分析試料】4,4'-ジアミノジフェニルエーテル(DADPE)、OH 終端した Si ウエハ 【分析方法】XPS;単色化 AlKα線(アルバック・ファイ製 PHI5000 VersaProbe II) 【分析結果】 1. アミノ基の評価 ヘテロ元素である F に着目して解析を行った結果、試料由来の C に対するアミノ基の割合は 19at%でした。 2. シラノール基の評価 ヘテロ元素である F に着目して解析を行った結果、試料由来の Si に対するシラノール基の割合は 3at%でした。 【まとめ】 化学修飾した試料の XPS 分析によって表面官能基の割合を求めることが可能です。また、今回行った評価の他に、材料特性が異なる試料表面を分析して表面官能基の割合を比較することで、表面官能基が材料特性に与える影響を評価することも可能です。
TG-MS(熱重量-質量分析)法は、試料の TG-DTA(熱重量示差熱分析)測定で発生したガスをオンラインで MS(質量分析計)へと導入し、ガスを分析する手法であり、試料の熱分解挙動、発生ガス種、およびこれらの発生温度範囲の情報を得ることができます。また、試料観察機能を用いることで昇温加熱時の試料の形状や色の変化をリアルタイムで観察することができます。 【分析試料】ポリイミド(PI)フィルム 【分析装置】TG-DTA:Rigaku 製 Thermo plus EVO2 GC-MS:Agilent 製 8890GC/ 5977B Inert Plus 【分析結果】 540℃付近から PI フィルムの重量減少が観測され、それに伴って、CO や CO2、熱分解成分である Phenolや Benzonitrile が検出されました。また、試料観察画像では 522℃付近から PI フィルムが徐々に橙色から褐色、黒色へと変化する様子や収縮を観察することができました。 【まとめ】 TG-MS法により、試料の昇温加熱時に発生するガスの種類や重量減少の様子を把握することができます。
配向性の違いを 2 次元でとらえることができるラマンイメージングにより、ポリプロピレンの射出成型品の配向性を評価した事例をご紹介します。 【分析試料】ポリプロピレン製チップ 【分析方法】ラマンイメージング 励起レーザー波長:532nm 【分析結果】 ラマンイメージ像では試料の先端部から中央まで、中央から根元部で配向性が異なることがわかりました。 【まとめ】 ラマンイメージングにより、試料の配向性を評価することが可能です。
【分析試料】 (1) Cu 箔:大気中で加熱して変色させた Cu 箔を分析に供しました。 (2) Ag 箔:大気中腐食により変色した Ag 箔を分析に供しました。 【分析方法】XPS 分析 XPS;単色化 AlKα線(アルバック・ファイ製 PHI5000 VersaProbe II) 各試料とも室温で測定後、そのまま装置内(真空下)で 500℃に加熱し、加熱後に再度測定しました。 【まとめ】 XPS 分析を行うことで、真空下での試料の温度上昇に伴う化学状態の変化を評価することが可能です。 また、カネカテクノリサーチが保有する X 線光電子分光(XPS)装置は、今回行った加熱前後での XPS 測定の他に、加熱しながらの XPS 測定も可能であるため、反応速度が遅ければ、化学状態が変化していく様子を評価することも可能です。
擬似空気(He/O2=4/1(v/v))雰囲気下で市販のセメントを加熱した際に発生するCO2を定量した事例を紹介します。 【分析試料】市販粉末セメント 【分析装置】 TG-DTA:Rigaku製Thermo plus EVO2 GC-MS:Agilent製8890GC/ 5977B Inert Plus 【分析法と結果】 擬似空気雰囲気下で試料を30℃付近から1,000℃まで昇温加熱(20℃/min)した際に発生するCO2をTG-MS法により定量しました。標準物質を用いて検量線(図1)を作成した後に試料から発生するCO2に特徴的なイオン(m/z 44)でSIMイオンサーモグラムを描き、513~825℃の温度範囲で発生したCO2量を求めました。結果を表1に示します。その結果、今回測定した試料では30wt%のCO2が発生することが分かりました。 【まとめ】 TG-MS法では任意の温度範囲で試料から発生するCO2を定量することができます。また、測定雰囲気も不活性ガス(He)と擬似空気から選ぶことができるため、使用環境を模した分析が可能です。
今回は、SIFT-MSを用いて芳香消臭脱臭剤協議会が定める新効力試験法を実施し、市販の消臭ビーズの消臭効果を検証した事例を紹介します。 【分析試料】 消臭ビーズ 【分析装置】 SIFT-MS:Syft Technologies 社製 Voice 200 ultra 【分析方法】今回は、清浄空気を入れた 10L のテドラーバッグに市販の消臭ビーズと特定悪臭物質である Trimethylamine(TMA)を添加し、経過時間毎にサンプリングした空気のTMA 濃度を SIFT-MS で測定し、悪臭物質を 90%除去するのに要する時間(t0.1)を算出しました。 【分析結果】 試験開始から 6 時間までの経時毎のテドラーバッグ内 TMA 濃度を測定した結果を示します。各時間の TMA 濃度(C)/初期 TMA 濃度(C0)の対数と時間の関係をグラフにプロットし、得られた傾き(-0.3956)から TMA を 90%除去するのに要する時間(t0.1)を式 に基づき算出しました。その結果、消臭ビーズが TMA を 90%除去するのに要する時間(t0.1)は、5.82h となりました。
電子機器や食品包装などに使用されているフィルムには、ガスバリア性、柔軟性などの機能を有するために、複数の層を積層した多層構造のものがあります。フィルムの各層の組成を把握するには、ラマン分光分析が有効です。 ここでは、ラマンイメージングによる多層フィルムの構造解析事例をご紹介します。 【分析試料】市販圧力調理バッグ 【分析方法】ラマンイメージング 励起レーザー波長:532nm
【分析試料】 市販の電子機器で使用されたリチウムイオン電池の黒鉛負極(放電状態) 【分析装置】 グローブボックス(美和製作所製 パージ式) XPS;単色化 AlKα線 (アルバック・ファイ製 PHI5000 VersaProbe II) 【分析手順】 グローブボックス内(Ar 雰囲気)で 18650 円筒型リチウムイオン電池を解体して、負極を採取しました。採取した負極について、トランスファーベッセルを介してグローブボックス内から XPS 装置内(真空)に搬送したものを大気非曝露負極、また、一旦グローブボックス外(大気中)に取り出してからXPS 装置内に搬送したものを大気曝露負極とし、それぞれの XPS 分析を実施しました。
このたび、2025年5月21日~23日の3日間パシフィコ横浜にて開催されます、 「人とくるまのテクノロジー展2025 YOKOHAMA」に出展いたします。 ブース内で営業担当者に直接ご相談いただくことも可能です。 お近くにお立ち寄りの際は、ぜひ弊社ブースにお越しいただけますと幸いです。 また、同時に人とくるまのテクノロジー展ONLINE STAGE1も開催中です。 (株式会社カネカのONLINEブースに出展しております。) ご来場が難しいお客様にもぜひご覧いただければと存じます。 展示会サイト→https://aee.expo-info.jsae.or.jp/ja/
近年、サルタン系医薬品から発がん性物質であるN-ニトロソジメチルアミンが検出されました。厚生労働省の通知「医薬品におけるニトロソアミン類の混入リスクに関する自主点検について(令和3年10月8日付)」によると、医薬品中のニトロソアミン類は、限度値以下であることが求められており、このためには微量の当該成分を測定する必要があります。 同通知に記載されているニトロソアミン類9種の標準試料のLC-MS/MS分析(液体クロマトグラフィー質量分析)を行った事例を紹介します。 ■分析試料 ・ニトロソアミン類9種の標準試料 ■分析条件 ・装置:AB SCIEX製 SCIEX QTRAP 5500 SYSTEM ・イオン化法:ESI法正イオンモード ・測定モード:MRM ■分析結果 各ニトロソアミンについて、限度値の評価に必要な濃度1ng/mLのピークを検出できます。
2023年11月8日(水)につくば国際会議場にて開催されます、 フード・フォーラム・つくばの企業交流展示会に出展いたします。 本展示会は、 食品に関わる企業が自社の製品や技術をアピールする展示会であり、 機器や商品などの展示に加えて デモンストレーションやサンプル配布などを行っております。 弊社ブースでは、以下のサービスをご紹介いたします。 ・ 食品の電子顕微鏡観察 ・ アミノ酸・ジペプチドの分析 お近くにお越しの際はぜひ足をお運びいただけますと幸いです。 みなさまのお越しをお待ちしております。
この度、パシフィコ横浜で開催されます、『BioJapan2023』に出展いたします。 『BioJapan』は、バイオテクノロジーにフォーカスを当てた展示会であり、 バイオテクノロジーの応用先は創薬、再生医療、診断・医療機器、 研究用機器・試薬は勿論、近年は、環境・エネルギー、 機能性食品等まで幅広い分野において期待されています。 展示内容は以下を予定しております。 ◉アミノ酸・ジペプチドの分析 ◉培養液の特性解析 ◉樹脂製品の溶出物・浸出物評価 会場:パシフィコ横浜 展示場所:近畿バイオインダストリー振興会議ブース D-25-2 当日はマッチングおよびブースにて各種分析、試験のご相談も承っておりますので、 皆様のお越しを心よりお待ちしております!!
2023年9月6日~8日、幕張メッセで開催されます”JASIS2023”に 弊社ブースを出展いたします。 【出展内容】 ◆リチウムイオン電池負極の大気非曝露分析 ◆加熱・燃焼発生ガス分析 ◆アミノ酸ジペプチドの分析 展示場所:mini/ソリューション展示コーナー(S-9)
【分析試料】 市販ブランデー(コニャック ) 【分析装置】 多機能オートサンプラー(Gerstel 社製)付 GC-MS(Agilent 社製) 【分析方法】 希釈した試料を、ダイナミックヘッドスペース(DHS)-GC/MS 分析に供し、 デコンボリューション後、アロマサーチによる解析を実施しました。 【結果】 分析の結果、 試料に89の香気成分が含まれていることがわかりました。
食用油は、揚げ物、炒め物など調理に欠かせません。 加熱調理に繰り返し使用することにより、 油は加水分解および酸化され、においも変化していきます。 そのスピードは、油の種類によって異なり、飽和脂肪酸は酸化しにくく、 不飽和脂肪酸は酸化しやすいと言われています。 そこで、飽和脂肪酸の多いココナッツオイルと不飽和脂肪酸(オメガ 6 脂肪酸)である 大豆油の非加熱、加熱品について、においの変化(官能評価)と組成変化を観察した事例をご紹介します。 ■分析試料 ・ココナッツオイル(非加熱・加熱) ・大豆油 (非加熱・加熱) ■分析方法 1. LC-TOFMS 分析 試料をテトラヒドロフランに溶解後、 LC-TOFMS 分析を行いました。 2. DHS(ダイナミックヘッドスペース)-GC/MS 分析 試料を 20mL 容バイアルに入れ、 DHS-GC/MS 分析を行いました。 3. 官能評価 試料の官能評価を複数名の臭気判定士により実施し、 におい質を確認しました。 ■分析結果 結果詳細は、PDF資料をご確認ください。
培養細胞による多くの研究において培養培地や培養上清に含まれる成分の 定性や定量は、近年注目され活用の場が増えてきています。 培地に含まれる成分を知ることは、細胞培養の効率向上のための有用な情報となります。 ここでは、市販培地を例に液体クロマトグラフィー‐飛行時間型質量分析計(LC-TOFMS) を用いたライブラリー検索による培地成分のノンターゲット分析と、 その結果を解析した試料間比較や主成分分析をご紹介します。 【分析試料】 市販培地 A、市販培地 B、市販培地 C(市販品) 【分析装置】 LC-TOFMS *結果の詳細は、PDF資料をご確認ください。 培地成分のノンターゲット分析による定性分析と、 その結果を用いた試料間比較、主成分分析により培地の特性や 培養の成果に寄与の高い成分を見つけることが可能です。 これらの情報は、細胞培養の成果向上のために有用な情報となることが期待されます。
LC-TOFMS(液体クロマトグラフ飛行時間型質量分析)法は、 タンパク質の特性解析(分子量分析、ペプチドマップ、糖鎖分析など)に有用です。 IgG抗体の糖鎖(グリコフォーム・糖鎖付加位置)のLC-TOFMS法による分析・解析の事例をご紹介いたします。 ■分析試料 IgG抗体 ■分析方法 LC-TOFMS法 ■分析結果 ・グリコフォーム(糖鎖部分が異なるタンパク質)解析 分子量の分析により、糖タンパク質のグリコフォームを推定することができます。 IgG抗体をLC-TOFMS測定し、5種のグリコフォームがあることがわかりました。 ・糖鎖結合位置解析 IgG抗体を酵素処理により断片化し、LC-TOFMS測定しました。 測定結果について、専用のソフトウェアで解析した結果、 アミノ酸配列EEQFNSTFRのペプチド断片のアスパラギンに N結合型糖鎖(G0F,G1F,G2F)が付加していることが分かりました。 *結果の詳細は、PDF資料をご覧ください。
ケイ素材料はシロキサン・シリコーンのような有機ケイ素材料、 シリカ・シリコンのような無機ケイ素材料からなり、 その化学構造により様々な特性を有し、 工業材料として原料から製品まで幅広い分野で活用されています。 一方で、その多様性から広い範囲での評価が必要です。 弊社では、研究開発から品質管理までの各ステージにおいて、 これまでの経験を基に、各種分析をご提案いたします。 有機ケイ素材料:ガス分析、組成分析、構造解析、金属分析、表面分析、 形態観察 無機ケイ素材料:形態観察、構造解析、表面分析
◎加熱発生ガス分析 加熱により発生するガスについて定性・定量を行います。 材料や製品は、その製造工程において加熱等によりガスが発生する事があり、 それらのガスは、その他の原料や製品に悪影響を与える原因となることがあります。 試料が製造工程における加熱条件と同等の条件で、 発生するガスを分析する事が可能です。 ・加熱方法 燃焼管にキャリアーガス(窒素、アルゴン、空気等)を規定流量で流しながら 設定温度まで昇温します。 ※お客様の目的に応じて、 キャリアガス種(窒素、アルゴン)・流量、温度等 様々な条件での分析が可能です。 ・捕集方法及び分析方法 燃焼ガスは分析対象ガスに適した捕集方法で捕集・分析を行います。 ◎燃焼ガス分析 “プラスチック燃焼ガスの分析方法” JIS K 7217に規定された条件化で 燃焼を行った際に発生するガス成分について定性・定量を行います。 (JIS K 7217 A法準拠) 燃焼ガスを分析することで、材料の安全性や環境影響を評価することができます。
◇溶出物(E&L:抽出物Extractable&浸出物Leachables)の定性定量分析◇ (有害金属、揮発性物質、不揮発性物質) 食品容器・包装材料や再生医療における シングルユースなどのリスク対策として、 溶出物・浸出物の評価が必要になってきています。 カネカテクノリサーチでは、 樹脂製品の分析で培ったノウハウを活かし、 お客様の要望に応じた各種の溶出方法で前処理・分析測定を行い、 リスク評価に有用な情報を提供しています。
培養液中にはアミノ酸・有機酸・ビタミン・核酸関連化合物、 さらに細胞から分泌される代謝物など様々な化合物が含まれています。 カネカテクノリサーチでは、 培養液に含まれる多くの有機・無機成分を種々の分析法を用いて 半定量・定量することが可能です。 得られたデータを多変量解析して生産率を左右する要因成分を発見し、 問題解決に有用な情報をご提供致します。 ■分析方法 主成分の特定:多成分の半定量分析 注目成分の管理:定量分析など 〈使用装置〉LC-MS/MS、CE-TOF/MS、GC/MS、 IC、ICP-AES、ICP-MSなど 再生細胞などの医療分野・食品分野の研究・開発にも この技術を応用していただくことができます。
医療用塩ビチューブ内に存在する異物の分析事例をご紹介します。 ■お客様より異物発生に関して頂いた情報 ・異物の発生状況 ⇒製造過程の検査中に発見 ・異物の材質、大きさ、色 ⇒樹脂、数100μm、黒っぽい ・想定している異物の内容 ⇒樹脂焼け、もしくは製造途中で異物混入 ・その他の情報 ⇒特になし ■結果 正常部と異常部のIRスペクトルの結果より、 異物部には正常部に認められた可塑剤のピークが不検出であることが判りました。 異物部は、原材料樹脂の混練不良であると考えられます。