絶縁性、耐食性、低仕事関数〈機能性向上〉コーティング技術開発事例
医療用X線、非破壊検査用装置、質量分析装置などで活躍中
■開発の背景 長年タングステンを用いて様々な形状のフィラメントを製品化してきましたが、近年では、科学技術の進展に伴いお客様のニーズも多様化し、タングステンだけではご要望にお応えすることが難しくなってきました ■開発の概要 フィラメントの機能性向上を目的とし、お客様からのご要望の例を挙げると、「絶縁性」、「耐食性」、「低仕事関数」などがありました。 そこで弊社ではフィラメントに、 ●酸化アルミニウム(アルミナ)を用いて【絶縁性】を、 (タングステンコイルにアルミナをコーティング) ●酸化イットリウム(イットリア)を用いて【耐食性】や【低仕事関数】を付与することに挑戦し、機能性向上を実現しました。 (フィラメントにイットリア(Y203)をコーティング) ■開発の詳細 コーティング技術を開発するにあたり、弊社ではある方法を採用しました。 一般的な方法ではありますが、【弊社独自の設備と製法】によるものです。 素材の粒径、配合比、膜厚などを実験的に検討しながら最適化を図りますが、これが容易ではありません。 結果的にその実験回数は数千回に及び、今もなお品質改善に取り組んでいます。
- 企業:岳石電気株式会社
- 価格:応相談